ロードバイクで最も多いトラブルといえば、チェーンのトラブルとタイヤのトラブル。どちらもどれだけ完璧にマシンを手入れしていても、完璧にトラブルを避けることはできません。しかしアマチュアレースの会場や、ロングライドイベントで見かけるチェーンとタイヤのトラブルのほとんどは、日ごろの点検をきちんとしていれば防げるようなものばかり。言い換えれば、プロ未満のライダーにとっては、バイクの手入れをきちんとしておけば、チェーンとタイヤのトラブルのほとんどは避けられると思っています。
今回私のロードバイクにおいて、タイヤの不具合を発見しましたので紹介してみたいと思います。タイヤはパナレーサーのクリンチャータイヤのハイエンドモデル「レースシリーズ」の中でも最も耐久性の高い「レースD」というモデル。サイズは700x25c ブラックサイドモデルです。
これを使い始めたのは、2015年の12月5日。新車に取り付けたので、新車記念日と同じです。
トラブルを発見した2016年11月20日まで、ほぼ1年使用しました。走行距離は4500キロ。雨天走行はほぼありません。多少のダートは走っています。バイクと体重の合計は約66キロで空気圧は前後ともに6気圧で使用しておりました。
その日の出発前の点検時には問題ありませんでした。前日夜降った雨が丁度上がった状態で路面は濡れており、午前中に約90キロ走りました。戻ってくると、バイクはこんな風にどろどろ。
すでにこのタイヤが4000キロ以上走っているのは把握しているので、タイヤの状態が気になります。この日も多少のダートを走行したため、タイヤもどろどろ。回してチェックしてみると・・・・・
見つけてしまいましたね。約5ミリほど、タイヤのトレッドが完全にはがれてきています。爪の先でいじるとさらにめくれてしまいそう。もう完璧にアカン状態です。
他にも痛んでいる個所があるかもしれません。バイク全体が汚れているので、まずは洗車します。フレームやリム、ブレーキシューなどもチェックです。
このタイヤの切れ目にも小石が詰まっています。でもタイヤのプロテクターでしっかりブロックされており、パンクはしていません。先のとがったもので取り出しました。1ミリ未満の小石でした。その隣も、今にもめくれそうです。
うわぁ~、ここもトレッドが剥げています。2か所目ですね。もうアカン。これまでノートラブルで4500キロ走ってくれて、ありがとう。新しいタイヤに交換します。
走行後にきちんとバイクの点検をしておけば、このように痛んでいる個所を素早く発見でき、修理orパーツ交換しておくことができます。もしこの状態を放置しておいて、次に走る日の朝見つけてしまったとしたどうでしょう。タイヤが心配で楽しいはずのライドが台無しです。
今回はトレッド部分のゴムがはがれることで寿命と判断しましたが、ゴムがすり減ってその下の繊維(ケーシング)が見えるようになる場合もあります。寿命の判断は、見た目と走行距離(ロードのクリンチャータイヤで非レースであれば、およそ3,000~5,000kmくらいが目安)の両方で、判断してください。
定期点検・定期パーツ交換をきちんとしていれば防げたようなトラブルで、せっかくのライドが途中で終わってしまったり、仲間を待たせてしまったり、レースやイベント会場のメカニックサービスのお世話にならないようにしましょうね。サイクリングは人間とバイクの両方が共に健康(整備万端)な状態で、初めて気持ちよく走ることができますから。段取り八部で、望みたいものです。
最新情報をお届けします
Twitter でWORLDCYCLE_BLOGをフォローしよう!
Follow @WORLDCYCLE_BLOG