ロードバイクって、ちょっとした下りでブレーキレバーから手を離せば、誰でもほんの数秒で時速50キロ以上ものスピードが出る乗り物です。
下りのコーナーに落ちているバナナの皮を前輪で踏んでしまえば、どんな超絶テクニックを持ったプロライダーであっても、すってんころりん、地面にたたきつけられるでしょう。いわんや、プロライダーの何十分の1のテクニックもないライダーであれば、バナナどころかマンホールのふた、ガタガタな舗装、砂、グレーチング程度でも簡単にすっ転んでしまいます。
だからこそヘルメットをかぶりましょう、交通ルールを守りましょう、バイクのメンテをしましょう、乗車スキルを高めてポジションを最適化しましょうとなるのですが、それでもやっぱり頭以外はむき出しか、薄い布でできたジャージ1~2枚で覆われているだけ。転倒すればすぐに裂けて皮膚から肉、骨にまでダメージをうけます。自転車仲間でお風呂に行けば、肘、ひざ、肩、お尻の外側のどこかに傷跡がある人は、一人や二人じゃないはずです。
そんな傷跡は武勇伝でもなんでもありません。怪我して上達するより、怪我せず上達する方がいいに決まっています。怖~って思いながらも、何故かプロテクターをつけてロードバイクに乗っている人なんてまぁいません。そんなもんかと慣れてしまいます。いや、でもそれっておかしくないですか? 今までそんな思いに答えてくれるウェアーが無かったんですよ。問題はそこです。
2017年6月、とうとう発売されましたね。ウォークライドが3年の開発期間を経て発売したのが、ソフトプロテクションアームカバーとレッグカバーです。
ちょうど肘、ひざに当たるところに、『ソフトプロテクション』が貼られています。この『ソフトプロテクション』は、追従性の高いEVAフォームを糸を使わずに特別な接着剤で接着されていて、本体も動き易さと装着感を重視し、ステッチ箇所を最小限に留められています。『ソフトプロテクション』はぷにゅぷにゅとしたやわらかな触り心地で、とても伸縮性があるので、装着時も肘・膝の曲げ伸ばしでも突っ張ることが無く、全く違和感のない装着感なのです。
ひっくり返って裏にすると、EVAフォームが貼られています。縫い目はありませんので、表から見てもぷくっと膨らんでいるだけ。
メーカーのうたい文句はそのくらいにして、実際どうよ? かわうそ店長ジャージを着て、60kmほど走ってきました。
装着するときはパッドの位置がきちんと肘・膝に当たるようにしなければなりません。位置を確認しながらずれないように装着してくださいね。パッドを接着している都合上、付け外しの際は本体を無理に引っ張らず丁寧に扱っていただくのがおすすめです。決してデリケートな製品ということではありません。乱暴に扱わなければ大丈夫です。コインランドリーなどの、回転式乾燥機は使用できません。
レッグカバー
パールイズミをベンチマークとするならば、少し長い。そして少し細い。ずんぐりむっくりのおっさん体型には厳しいですが、なんとか許容範囲内には収まりました。足首側が少し余り気味ですが、上からソックスをかぶせてごまかせば大丈夫。太ももの部分には滑り止めのシリコンテープがぐるり圧着されています。苦手な方もいると思いますが、気温22~26度、4時間ほど走りましたが、私は何ともありませんでした。
ウォークライド | パールイズミ411 | |
全長 | 62cm | 60cm |
すべり止め除く長さ | 60cm | 55cm |
太もも | 38cm | 40cm |
足首 | 19cm | 18cm |
アームカバー
パールイズミをベンチマークとするながら、レッグカバーと比べて少し短め。太さはほぼ同じですね。
ウォークライド | パールイズミ400 | |
全長 | 41cm | 43cm |
上腕 | 23cm | 24cm |
手首 | 15cm | 15cm |
実際に走っているときは、こうなっています。プロテクターがついているなんて、言われないとわからないでしょうね。
休憩中、椅子に座った状態。突っ張って膝の曲げ伸ばしがしにくいなんてことは、全くありません。むしろプロテクターの存在を完全に忘れていました。
夏向けの生地を使用している為か、風が当たると少しひんやりする感じもありました。
プロテクターがあるからといって無茶な乗り方をするわけではありませんし、骨折が防げるほどのものではありません。少なくとも擦過傷で皮膚がズル向けてお風呂に入れず、かゆくてかゆくてということは、かなりの部分防げるのではないかと思います。
何で今までなかったんだろうと思えるくらい自然な、ソフトなプロテクターが付いたアームカバーとレッグカバーのご紹介でした。
こちらの商品は取り扱い終了です。
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