マウンテンバイクの元世界チャンピオン、柳原康弘氏(yans)による「ロードバイク基礎テクニック講座・後編」が開催されました。
こういった自転車の乗り方に関する有料の講座に参加される方って、自分で問題意識をちゃんと持っている方がほとんどです。たとえばコーナーが苦手だとか、下りが怖いとか、坂道が苦手だとか、過去に乗車中の事故にあって大きなけがをしたことがあるとか。また、他のスポーツもされている方が多いように思います。ゴルフだったりカヌーだったり、モーターバイクだったり、剣道や空手などの武道だったり。
自転車って子供の頃に補助輪が取れた状態をもって、基礎ができていると思っている方がとても多いように思います。それって大きな勘違い。全くそんなことないんですよね。子供は遊びの中で乗車テクを自然と体得するかもしれませんが、それはセンスの良いほんの一握りの人。子供の頃に自転車でちょっと乱暴な遊び方をしていない人が、大人になってからロードバイクに乗り始めたとしたら、まずほとんど基礎テクができていないと思って間違いないでしょう。普通の方にとって自転車の基礎って何なのか?ということが、この講座に参加されるとわかります。そして今まで自分がどれだけ基礎のできていない危険な状態で自転車に乗ってきたのかが、理解できると思います。
後編も前編と同じく、午前と午後に各2時間、合計4時間、室内で実際に自転車に乗りながらとなります。もちろんヘルメットはかぶります。
基礎テク講座ですが、徐々に深~くなってきます。まずは頭で理解して、次に体に覚え込ませる反復練習が必要です。この講座では練習方法を覚えてもらって、あとは自転車に乗りながら、信号待ちのほんのちょっとの時間で反復練習してください。
Yansさんといえば、この箱トレですよね。高さ15cmのものはロードバイク乗りがいきなりするのはちょっと危険そうなので、半分の高さの7.5cmで練習。
最後に記念撮影をして、終了。重要なことなので繰り返しますよ。基礎(乗車)スキルが無いのに、操作(運転)スキルは身につきません。高価なフレームもパーツも持ち腐れです。自分が自転車の基礎ができているのか、もう一度よくみつめなおしてみてください。速く走ろうと頑張るだけでは、単なる遠回りです。いや、たどりつかないでしょう。もっと基礎をきちんと体得してから、次の段階にすすんでみてはいかがでしょう。
ロード基礎テク講座は、今日初めてスポーツバイクに乗り始めた老若男女すべての方に受けてもらいたい内容です。経験関係なし、というかむしろ経験が少ない方が、先入観がないぶん効果的かもしれません。経験が長い方は、頭真っさらにして、お待ちしております。
次回のロード基礎テク講座、来年の3月から始まります。お申し込みも開始しました。雑誌やウェブの情報、プロ選手が使っているとか、情報に踊らされてるな~って方、プロの自転車乗りや、プロの自転車店のスタッフにも、参加してほしいなぁ。
お申し込みはこちら
参加者アンケート
前編に続き、後編も勉強になりました!ヤンズさんの講習で教わる安全に自転車に乗る技術や、技術を身につける上で理解すべき知識は普段の練習では絶対に学べないことばかりでした。講習を受けたことで自転車という乗り物に対する考え方が変わりました。自転車の乗車テクニックを身につけるための土台を、一流プロから学べるこのような講習は本当にありがたいと思います。目の前でヤンズさんのお手本を見て、質問できるので、吸収できることは全部吸収しようという気持ちで受けました。
講習で学んだことをできるように、これからコツコツ練習していきます!
前編の後、基礎から練習し直そうと思いつつ、あまり取り組めないまま、後編に参加しました。
やはりできていないことが露呈してしまいました。後編はより実践的で、サドルから腰を上げた状態での乗車姿勢や、前後輪の加重変化を、いろんな道具を使って可視化していただき、前編よりも「腑に落ちた」講習会となりました。
偶然、講座の直後にハイレベルな競技に参戦しているライダーさんとお話しする機会があり、停止する時や漕ぎ出しの時にどのようにしているのかを質問してみたら、YANSさんの教えと同じことを、当然のこととしてやっていると。 それができていないと、結果としてペダリングが非効率になるとか、コーナーリングの際にスピードに乗れないので、頭で考えるとかではなく、速さを求める中で無意識にやっているとのことでした。
逆に、そういうことができていない、なんちゃってロードレーサーが、手放しで乗車してたり、公道で不用意に煽ったり、フラフラ走ってたりするのは危険極まりなく、近づかないようにしているそうです。
求めるものは違えど、あらためて基礎の重要性を再確認できました。
50代半ばという年齢的なものもあり、ますます楽に安全に自転車を楽しむためにも、普段のライドから、基礎をきちんと意識して身に着けていく必要があると再確認できました。
YANSさん、岩田さん、2回にわたり、貴重な機会をありがとうございました。
YANS先生のわかりやすい話術は言わずもがなですが、特に後編においてはメニューの核心の理解に必須となる「知識や理論の可視化」に最大級の工夫が有った点が、さらなる面白さや有用性につながっていたように感じます。
前編と同様に講義内容が「失敗することから学ぶ」スタンスなので、難易度の高いメニューにおいても「こなせる人」と「こなせない人」の間に優劣が生まれることは無く、誰一人置いてきぼりにならない講習内容になっていたことも素晴らしい点だと思います。
講義内容に簡単な物理(多分中学生レベル)理論の理解が必要ですが、自転車趣味を共に楽しいんでいる親御さんとお子さんなどで受講すればな、より良い自転車ライフが送れるだろうな・・・などと前編後編通して受講させていただいて強く感じました。
ともかく、受講がゴールではなくスタートだと思って、これからも自転車と向き合って行きたいと思います♪ このたびはありがとうございました!
いよいよ後編。前編の内容をマスターしてないまま当日を迎えてしまい、ちょっとドキドキして参加しましたが、前編のおさらいからスタートして頂くなど、受講生を優しく迎えてくれました(感謝)。そして生まれて初めて二つの体重計に同時に乗りました。こんなにちょっと動いただけで右足と左足の荷重が大きく変わるとは!と驚きでした。
その他、今回もYANSさんのDIY(?)が炸裂。初心者が基礎理論を体感できるツールを沢山準備して頂きました(感謝×2)。改めて運転操作の前の、乗車操作の重要性を学べました。練習方法も沢山教えて頂きました。すぐに出来なくても、なぜ出来ないか、どこが出来てないのか「手順を確認」して、しっかりと土台作りを頑張りたいと思います。まずはスタンディングスティルが出来るようになりたい!
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