SNSに投稿されている自転車の写真、かっこいいなぁ~って関心することが多いのですが、自転車の撮り方のちょっとしたコツを知ってないから残念~ってものも少なくありません。
今やカメラが一眼レフじゃないからきれいな写真が撮れないなんて時代じゃありません。一眼レフじゃないとちゃんとした印刷用の写真データは作れませんが、スマホやパソコンの液晶モニターの画面で見る程度なら、スマホのカメラでも十分。スマホのカメラの一番ネガティブなところは持ちにくい(構えにくい)ってところ。薄くてシャッターボタンも小さいですし、つい違うところを触ってしまいますし。でも画質はかなり奇麗。あとは自転車撮影におけるお約束事を知っていて、ほんのひと手間バイクに手を加えてから撮影しているかどうかの違いです。
例えばこの写真を見て、どうでしょうか?
ハイこれ、ダーメー。どんな高級車であっても放置自転車っぽく見えてしまうテクニックが満載です。細かいところは目をつむるとしても、ぜったに見過ごせないダメダメポイントはこの3つ。
- バイクの左側から撮影している。→バイクの正面はチェーンがある側。これは裏です。
- ハンドルが左に向いている。→車輪できるだけ「真円」に見えるように映っているのがきれいな自転車の写真です。ハンドルはまっすぐに。前後車輪の形が違うから余計ダメダメ。
- チェーンの位置がインナー。→MTBならインナーもありですが、ロードはフロントがアウターじゃないと締まりません。あえて坂道の写真でインナーxローならありですが。
このコメント欄に、あれもダメ、これもダメって書き込まれるのが想像つきますが、最初から10を求めちゃだめです。まず初級レベルの、最低限抑えておいてほしいところがあるというのが、このブログの主旨です。
もろもろを直すと、こうなります。写真を撮るぞって、伝わってきます。そこはかとなく安定していませんか? その理由は、雑誌やカタログに映っている写真と一緒だからです。つまり一番見慣れている自転車の形だからです。
バイクはできるだけ地面と垂直に立てて、ハンドルはまっすぐにしましょう。ハンドルの左側面だけで支えていることになるので、ちょっとした風などで倒れやすくなります。そこは短時間とはいえ十分ご注意ください。ペダルの位置は3時くらいです。12時や6時の位置で「アウターxローより」のギアだと、ペダルの重みでクランクが逆回転してしまい、チェーンが外れて、その振動でバイクが倒れるという多重災害の原因となります。
バイクからは最低でも3m以上は離れてください。レンズの高さはサドルよりも低めに、左右の位置はバイクの中心(前後輪のタイヤの隙間の中心)に構えてください。
真横ばかりじゃ安定しすぎてつまらないという方は、カメラを向ける角度だけ変えてみましょう。斜め後ろから撮影すると、奥行きが出ますね。
後ろからだけとは限りません。斜め前からでも奥行きは出ますよ。
地面にはいつくるばるようにして、ローアングルで撮影するのもありです。
バイク全体を入れる必要はありません。一部でもオッケー。
最後に、絶対にやってはいけないのがコレ。
あくまでも、基礎撮影テクニックです。もっとこだわっている人たちにかかると、バルブの位置がどうとか、ブレーキシューとリムとの間にものを詰めて車輪を固定すると倒れにくいとか、木の枝をスタンドにするとか、ペダルの下にヘルメットを置くとか、アクリルの透明の棒を持ち歩くとか、あれやこれやと技は出てきます。当然光の位置も重要です。ついマウントして言いたくなるのが人間の悲しいさがですが、いろんな意味でほどほどにね。
楽しむべきは、走ること! どうせ撮るなら、さっとひと手間加えてかっこよく。
こちらも参考になりそうです。
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