今回は「フロントバッグ」にまつわるお悩みを解消してくれる優れものをご紹介します。
まずは「フロントバッグ」についておさらい。大きく分けて3種類に分類されます。
1と2には、こんなバッグ「オーストリッチ F-106 フロントバッグ」
1と2はバッグをキャリアで下からしっかりと支えているので、最も安定しています。あるべき姿はこのことだと思いますが、そんなに沢山重たいものは入れないよ、財布とかスマートフォンとか、補給食とか、輪行袋とか、せいぜい1キロくらいのものなので、もっと手軽なバッグは無いの? という方にお勧めなのが3番です。
ハンドルにベルトでぶら下げるだけのだけなので、重いものを入れるとだらりと垂れ下がり、前輪に接触しやすくなります。クロスバイクやマウンテンバイクのように、ハンドルと前輪の落差があればまだ大丈夫ですが、ロードバイクの場合はハンドルが低いので、極めて接触しやすくなります。
安価で手軽な分、デメリットは当然ありますね。でもそれでも何とかしたいと思ってしまいます。
そこで今回ご紹介するのが、この簡易キャリア。
なんだか黒くてやぼったい気もしますが、これが実にいい働きをするのです。素材は鉄で、高さ(深さ)と突き出しを調整することができます。取り付けは、ステムを一旦抜いて、コラムスペーサーのように入れて、再びステムで抑えるといった方法です。フロントフォークにボルトで固定することもありませんし、ハンドルに大きなアダプターを付けることもありません。
アップで見てみましょう。
紫色のボルト2本(4mm)で突き出しを調整します。
青いボルト2本(4mm)で深さを調整します。必要なアーレンキーのサイズは、いずれも3ミリです。
斜め後ろから。
正面から。
「ダボス」ってメーカー、それほど知名度が高くないと思いますのでご説明しますと、エディメルクスやSIDIの代理店でもある「フカヤ」というところのオリジナルブランドです。この商品に限っては、キャリアやローラー台でおなじみのミノウラのOEMとなります。
真上から。穴が開いているのはなんだかわかりますか? センターと左右にありますね。ピッチ(穴と穴の感覚)は25mmです。
ここにライトやアクションカメラを取り付けることができるようになっています。真ん中に付けてしまうと前輪と接触しやすくなりますので、両端にも付けられるようになっています。
アダプターは別売りです。これですね。いわゆるGOPRO台座ですので、一度つければこの先にキャットアイでも、ガシロンでも、取り付けられます。
実際にバッグを取り付けてみると、こんな感じ。正面や上から撮影してもフロントバッグサポーターは全く写りませんので、あえて下から。小さくっても、ちゃんとバッグの中央部分を支えています。
別のバッグでも見てみましょう。一番突き出し量を少なくしているので、もう少し前に出した方が良いですね。
重量は220gです。単品で持つとそれなりの重さですが、キャリアですから。アルミで作ったら? パイプ形状にしてみたら? う~ん、この素材とこの形がベストに限りなく近いかな。3000円弱と、手に届きやすい価格だと思います。
考え方は、このリアキャリアと似てますよね。まだバイクパッキングという言葉がなかった時代からある、簡易リアキャリアです。これはシートポストに取り付けるタイプですが、フレームにひっかけるタイプや、サドルのレールに固定するタイプもあります。
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