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手放しスタート

頭痒いとこないですか?

*ビギナークラスで「まっすぐ走れ」という怒声が日常茶飯事なほど、まっすぐ走れないでレースに出る人がいるという事実。

草レースのビギナークラスや中級クラスに出場すると、レース中に「まっすぐ、まっすぐ」的な声をかける人が必ずいます。つまりそれほどまっすぐ走れていない人がレースに出ているってことなのですが、当の本人はまっすぐ走れていると思っていることが多いので、そのアドバイスが自分に向けられているって気が付かないことが多いんですよね。

俺のことだったんだ~って思ったときには、落車した後だったり。でも落車するのって、ふらふらしている人の後輪が前輪にぶつかっちゃった人なんですよね。つまりふらふらしている人の後ろの人が被害にあいやすいんです。

ふらふらするのはちゃんと原因があります。

ひとつめ。自転車は車輪が縦に並んでいますから、そのままだと左右どちらかに倒れてしまいます。倒れないためには、ハンドルを左右に動かして、左右のバランスをとらないといけません。実際にバランスをとっているのは前輪なのに、手やハンドルだと思い込んでいると、緊張して力が入ると腕が力んで誤作動してしまい、思ってもいない無駄な力がハンドルにつたわり、ふらついてしまいます。

前輪を動かすのは、手やハンドルだけではありませんよ。

ふたつめ。斜め後ろから追い抜きしようとしている人がいるのに、自分で横にスペースがあると思って進路変更してしまう人。周りが見えてないんですよね。見ようとすらしていない人は、まっすぐ走りながら後ろにも意識をもてるようになるまでは、レースに出てはいけませんよ。落車発生マシーンになってしまいますから。

そうはなりたくありませんから、まずはハンドルに頼らず、バイクが倒れないようにバランスをとる練習をすべきです。練習するときは、サドルとペダルがハンドルだと意識的に思ってください。

みっつめは、コーナーで自分勝手に「アウトインアウト」なラインどりをしてしまうひと。集団で走っているレースのコーナーは、アウトから入ればアウトアウトアウト、インから入ればインインインというように、同じラインで走ってくださいね。

ハンドルに頼っている人は、手放しで走ってもらえればすぐにわかります。できませんから。

前回手放しで8の字走行をご紹介しましたが、今回は手放しスタートです。

実際に手放しスタートしている動画がこちら。ギアはインナーxローです。

レースに何てほとんど出ないような50前のおっさんでも、これくらいならぎりぎり成功。でも3本ローラーの上ではまだできません。

手放しウィリーなんてもう神レベルですね。

練習って、本番でする動作を分解して、いつでも正確な動作で無意識にできるようにすること。車道で走るのは本番なので、練習はできません。本番のサイクリングが安全に終えられるように、車道以外の安全な場所で練習してみてください。

 

 

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