サイクリストの正装とも言うべき、レーサーパンツ。おしりとサドルの接する部分に縫い目の無いクッション材(パッド)が付いており、長時間のペダリングでおしりの皮がめくれたり、痛くなるのを防いでくれます。
一番最初に手に入れるとしたら、上の画像の一番左の「パンツタイプ」が定番ですね。ですがプロの自転車選手は、上の画像の真ん中のタイプ「ビブショーツ」というものを着用しております。
違いは何かといいますと、2つ。
- ビブショーツはずり下がらない。
- ビブショーツはウエストを締め付けない。
自転車で走ることだけを考えるならば、一部の隙も無くビブショーツが優れているのですが、唯一の弱点は、トイレ。
男性の小ならまだいいんです。やや前かがみになって、お腹部分を思い切って下げます。普通のサイクリングウェアは伸縮性が高いので、問題ありません。着圧系(コンプレッション)パンツの場合は、硬いものもあります。
問題は、男性の大のときと、女性。便座に腰掛けるには必ず肩部分を下げないといけないので、上着を全て脱がなければいけません。これかなり面倒。特に冬。
そこで、ビブショーツの利点を残しつつ、トイレで用足ししやすくできないものか?
パールイズミは考えました。上下セパレートタイプ、「クイックビブ(国際特許出願中)」の誕生です。
真正面はフックで引っ掛けます。左前を始点として、約300度ほどジッパーで分割されます。
後ろから見るとこんな感じ。
上下分割してみると、こうです。 上だけ見ると、ムム・・・
クイックビブが発表されたのは昨年(2013-14)の秋冬モデルから。我々自転車店のスタッフが初めて見たのは、その約半年前。正直なところ、
「トイレが便利になるのは分かるけど、着心地が悪そうだなぁ いらんわッ」
と思ったものです。ですが何でも食わず嫌いはいけません。今年(2014)の春夏モデルとしても発売されたので、それでは私が、ということで試してみることにしました。
数々の工夫
最初の工夫はジッパーが直接素肌に触れないように、メッシュのカバーが付いているところ。 このメッシュ素材はぐるり一周しています。
小用を足す時は、前側のフックを外すだけ。実際にやってみると、引っかかったりすることは無く、実に簡単です。かといって、緩すぎることもありません。
大を足す時は、ジッパーを全開にして、上下を分割させます。ここが一番懸念したところです。やりにくいんじゃないの?
ですが実際にコレやってみると、難しいことなんて全然ありませんでした。するするっと、とても簡単。
ジッパーを付けるも、同じように簡単でした。
腰まわりに硬いジッパーがあることで、ジャージのフィット感が悪くなるのでは?という心配については、伸縮性のあるジッパーが解決してくれました。
このジッパー、伸びるんです。伸びるジッパーというものがあるんですね。
実際に着用して、走ってみました。
走り出したら、すっかり忘れていました。普通のビブショーツを着ているのと何ら変わりません。
ペダリングするたびに腰のジッパーが気になったりしないかな?とそこに意識を集中させてみても、違和感を全く感じませんでした。
走行中に違和感が無いのであれば、もうそれ以上語ることは無いでしょうね。いいということです。
残るのはトイレで便利という事だけ。
動画でもご紹介
これからのビブショーツは、パールイズミのクイックビブが大本命になりますね。
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