グランジの軽量輪行袋「キャリーライト」の使い方をご説明いたします。同じくグランジから発売されている輪行袋「キャリー」と比べて、より薄い生地を採用しており、更にホイールカバー無しとすることで、よりコンパクト、軽量荷仕上がっています。
大きさと重量を比較してみましょう。
オーストリッチのL-100はエンド金具とスプロケットカバー・フレームカバーがほぼ必須なので、それらを加えた状態で比較すると、グランジのキャリーライトとほぼ同じ重量。
ただし体積はグランジのほうが大きくなります。画像だと同じくらいの太さに見えますが、周長はL100が28cm、キャリーライトは30cmと少し太くなります。この差はジッパータイプと巾着タイプによるところが大きいですね。その為、オーストリッチL100は一般的なボトルケージに収まりますが、キャリーライトは収まりません。ナルゲンという1Lのボトル専用のボトルケージに収まるサイズです。
キャリーライトのジッパーをあけてみましょう。みっちり中身が詰まっています。
中身を広げると、袋が裏表の状態です。一度ジッパーを全開にして、裏返します。
裏返したら、ジッパーは全開にしたまま、地面に広げます。
ロードバイクのライトやボトルを外して、前後輪を外してさかさまにして、袋の上に置きます。赤い布のところにサドルをおきます。ペダルはこのくらいの位置にしておいてください。
収納袋の部分は小物入れとして利用できます。取り外したスピードメーターやライトなどを入れておきましょう。
リアディレイラーの出っ張りを抑えるために、リアシフトレバーを操作してローギアの位置にしておきましょう。
エンド金具が必要ないのが、このタイプの楽なところ。
フレームの両側に車輪を置きます。フレームの形状やサイズによっては、ハブが丁度フレームに当たらない位置になる場合があります。この場合がそうですね。傷が気になる場合は、別売りのフレームカバーやスプロケットカバーをお使いください。
軽量タイプでは無いキャリーの場合は、傷が付かないようにホイールカバーが2枚付属します。
最初は良くても、運んでいる最中に中身がずれて、傷が付く場合もありますので、出来ればカバーしておくほうがオススメです。
縦型輪行袋のL-100の場合、ここで車輪とフレームを3箇所ストラップで固定するという作業が必要ですが、このタイプはそれが必要ありません。
ジッパーを閉じます。先にリアディレイラーのほうから作業すると、やりやすいですよ。
この時車輪が倒れないようにご注意を。別売りになりますがストラップを1本用意しておくと便利だと思います。
ハンドル側のジッパーを閉じるときに、ドロップハンドルを横に向けます。このときとても不安定になりますので、必ず壁際で作業するようにしてください。
ハンドルを横に向けると、自立しにくくなりますので、ご注意を。
ペダルの位置を気にしたのは、この状態で袋からはみ出さない為です。
ショルダーベルトの長さは出来るだけ短めにしておきましょう。
しかしココで問題が。グランジ・キャリーよりも薄いストラップを使用しているため、バックルのところでベルトが滑ってしまいます。そこでベルトをもう一度バックルに通すようにしましょう。これでしっかりと固定できます。
軽量タイプの輪行袋ではありますが、あえて肩パッドを標準装備にしたところに、この輪行袋の開発者の思いを感じます。
担ぐ時は、一旦自分がしゃがんで、ストラップに肩を入れてから立ち上がるようにしてください。腕力や腰で持ち上げようとすると、腕や腰を痛めてしまいますよ。
電車の中では、ショルダーベルトをほどいて手すりなどに固定しておくことが出来ます。駅や車内では、くれぐれも他の乗客の方の迷惑にならないように、ご注意ください。
目的の駅に着いたら組立です。基本的にコレまでの手順の逆にするだけですが、一つ注意点を。
収納袋がキチキチです。元々入っていたものですから必ず収めることが出来るはずなのですが、中身をぐいっと抑えておかないと盛り上がってきます。ジッパーも噛みそうです。
最後にイラッとしないように、心を落ち着けて、収納してくださいね。
縦型輪行袋に比べると、地面に置いた時のスペースは多少大きくなりますが、ストラップで中身を固定する必要が無いため、こういった作業に不慣れな方にはこれ以上無いほど簡単に収納できる輪行袋だと思います。というか、JRの輪行ルールの中で、これ以上簡単な輪行袋は無いと思いますよ。
その代わり、自転車を傷つけてしまうリスクはあります。気になる方は、別途フレームカバーやスプロケットカバーを用意するなり、軽量タイプでは無い「キャリー」にするなどしてみてください。
グランジの軽量輪行袋「キャリーライト」のご紹介でした。
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