上の画像は、どれも700x23c用のチューブです。左端をそろえて一直線に並べたのですが、長さが違いますね。
左端をそろえて並べているのに、右側がずれています。コレ如何に?
同じサイズのチューブなので、どうして長さが違うの?
はい、これが誤差です。
自転車って航空機に使われるような最先端の科学技術を取り入れたカーボンフレームや、トヨタ以上ともいわれるシマノの冷間鍛造技術があると思いきや、こういう風にとてもゆる~い規格のものもあるんですよね。
各モデル1本しか計測していないので、メーカーの中でも誤差はたぶんにあると思いますが、上記4メーカーのチューブの長さは以下のとおり。
パナレーサー 985mm(半分) 1970mm(1周)
ミシュラン 1020mm(半分) 2040mm(1周)
ヴィットリア 977mm(半分) 1954mm(1周)
シュワルベ 995mm(半分) 1990mm(1周)
一番短いヴィットリアと、一番長いミシュランとでは、1周でなんと86mmも違うのです。
普段ヴィットリアのチューブを使われていた方が、初めてミシュランのチューブを使うとどうなるか?
「チューブが長いやん、これ不良品やん!」
ってなるのは必死。ですが、まったく問題なし。こんなもんなのです。
もちろんタイヤにはめるとき、チューブに軽く空気を入れると思いますが、その程度によっても長さは変わってきます。気温によっても多少の差が出るかもしれません。
チューブをタイヤに入れない状態で空気を入れれば、入れただけ長くなりますよね。
自転車店のスタッフなら、こんな風に計測したことは無くても、実感としてあるはずです。ヴィットリアはすこし短めで、パナレーサーやミシュランは長いって。
なぜこんなことをご紹介するのとかといいますと自転車パーツのネット販売をしていると、年に数回この件でお叱りをいただくことがあるのです。
「チューブが長い、折りたたまないと入らない。不良品だ!」
なんてね。
ほとんどの場合、不良品じゃないんです。そんなもんなのです。
チューブが長いからといって、わざと折りたたんで入れるというのは、絶対にいけません。パーフェクトNGです。確実にバーストします。全体的に上手いこと入れてください。そういうものですから。
もちろん、100%製造ミスでは無いということではありません。長いな?と思われたら、チューブを実測してみて、上記の長さくらいであれば、正常品です。問題ありません。
目安として、参考にしてみてくださいね。
最新情報をお届けします
Twitter でWORLDCYCLE_BLOGをフォローしよう!
Follow @WORLDCYCLE_BLOG