新品のときは音もなくシャーっと颯爽と走ってくれたロードバイク。1週間もすれば空気圧が3割近く減ってしまい乗り心地が激変し、パンクもしやすくなります。週末ごとに乗る人ならば、ロードバイクに空気をいれる作業は、毎回です。これショップでロードバイクを購入されたときに説明してもらったと思います。
同じように500キロも走れば、チェーンから乾いた連続音が聞こえてきます。これ、チェーンの油が切れたときの悲鳴です。
実はこれ、油が切れ始めたときに鳴るものではありません。完全に油が切れたときに出る音なのです。もしこの音を時々聞いてしまうという方は、完全に注油のタイミングが遅すぎです。
たしかにこの状態まで放置してから注油すると、
「おおぉ、やっぱり注油するとなんか軽くなった気がするわぁ、音もしないし、さすがだね。このオイル、いいよぉ」
なんて満足してしまいがちですが、時すでに遅し。油の切れたチェーンでもう何キロも走っていたという証拠なのですよ。無駄にしんどい思いをしていたのですよ。
油の切れたチェーンに注油するのであれば、どんなオイルでも軽くなったと体感できるでしょうね。
正しい注油をしていれば、注油の直後にチェーンが軽くなったなどと感じることはありません。油が切れてからではなく、切れる前に注油しているからですよね。
注油によってチェーンが滑らかに回転している様子を、イメージしてみましょう。
青色が油切れごとに注油するイメージです。チェーンの滑らかさが最悪になった時点で復活します。
赤色がこまめに注油するイメージです。油切れを体感する前に注油しますので、感覚的にはほぼ変わりありません。注油と同時に洗浄してゴミやカスも取り除けば、トータルでチェーンの寿命は長くなります。同じように前後スプロケットの寿命も長くなります。
どうです? より楽に気持ちよく走るために、パーツを長持ちさせるために、これでもチェーンの悲鳴を聞いてから注油しますか? こまめに注油しますか?
最新情報をお届けします
Twitter でWORLDCYCLE_BLOGをフォローしよう!
Follow @WORLDCYCLE_BLOG