誰も教えてくれなかった、本当の空気の入れ方。

air11 自転車のタイヤに空気を入れるとき、バルブに空気入れの口金を差し込む作業が必要です。そのときあなたは、しゃがみますか? 上の画像で言うと、Bがしゃがんだ姿勢Aが立ったまま少し腰を曲げた姿勢です。   たまたまそのときバルブがあった位置のままで作業をはじめていませんか? たまたまバルブが上のほうにあれば、Aになりますし、たまたまバルブがBの位置にあれば、しゃがむことになります。 本当にそれでいいのですか?   バルブが下の位置にあった場合、ポンプの口金をつけるときとはずすときの最低2回、しゃがんで立つという動作が必要です。しんどく無いですか?   そんなことしなくてもいいように、空気を入れようと思ったら、まずはバルブを上側にしてからスタートしてみましょう

バルブはフレンチバルブの例でご紹介します。

空気の入れ方その1 バルブを上側にする。

前輪は気にしなくても良いのですが、後輪の場合はタイヤを前進する方向に回してくださいね。逆に回すとペダルも逆回転しますので、ギアの位置によってはスムーズに回らなかったり、チェーンが外れてしまう(特にフロント)リスクがあります。 こういうときは、フリーが空回りするように、後ろ車輪を前進する方向に回してください。   そこまでの作業が終われば、あとは一般的な空気の入れ方マニュアルです。

 

空気の入れ方その2 バルブキャップをはずす。

はずしたバルブキャップをなくさないように。 air01 バルブキャップが外れた状態です。 air02

空気の入れ方その3 バルブの先端のねじを緩める。

バルブの先端のねじを緩めることで、空気の通り道を確保します。 air03

空気の入れ方その4 バルブの先端をプシュ~

バルブの先端のねじを緩めたら、一瞬上から押してあげます。するとチューブの中の空気がプシュ~と抜けます。 なぜ空気を入れるのに、空気を少し抜かなければいけないのかといいますと、バルブの中でパッキンが固着していると、緩めただけでは空気の通り道が確保できないからです。 たまに緩めただけで確保できる場合もありますが、ここはお約束として、一瞬プシュ~としてやるほうが、その先確実です。 air04

空気の入れ方その5 空気入れの口金をセット

空気入れによって口金のタイプが異なります。最初のこれは、仏式/米式共通タイプ。どっちのバルブでも気にせず突っ込めば大丈夫。 突っ込んだ後は、口金から空気が漏れないようにレバーでロックします。このロックするためのレバーですが、立てるとロックするタイプと、寝かせるとロックするタイプの2種類があります。 説明書を見なくても大丈夫。硬くなる方でロックとなります。 air05 国内外の多くのプロショップに「コレ最高」といわれて続けている口金がコチラ、「ヒラメ ポンプヘッド横型」 どこがいいかといいますと、バルブステムの微妙な太さの違いにあわせて、締め付け具合を無段階で調整できるから。しかも精度が非常に高いので、レバーをカチッと固定したときの感触がとてもいいんですよね。 リムの高さが高くてバルブステムがちょっと短い場合でも、ヒラメポンプヘッドならきちんと固定できるときもあります。 それはそれは、オススメな口金です。

とはいえこのヒラメのポンプヘッド、これだけで中級グレードのフロアポンプくらいする高価なものです。日本の職人が手作りしているため、生産量が極端に少なく当店でも常に在庫はなく、たまに入荷してもすぐに完売してしまいます。

air06最後に紹介するタイプは、両口です。 一方が米式、もう一方が仏式です。バルブにあわせてお選びください。シマノプロのフロアポンプに多く採用されているタイプです。 air07

空気の入れ方その6 フルストローク

バルブをしっかり固定したら、あとはポンプのハンドルを上下するだけ。ポンプを固定するための脚を両足でしっかり抑えてください。 ですがここにもコツが潜んでいます。出来る限りフルストロークしてください。レバーは一番上まで引き上げて、一番下まで押し込んでください。速さはいりませんから、ゆっくり確実にポンピングしてください。 特に一番下まで押し込むことは重要です。硬いからといって一番下まで押し込む前に引いてしまっては、なかなか空気が入りません。 最後の一押しに、たっぷり空気が詰まっています。 air12 背の低い女性などの場合、一番上まで引き上げるのはしんどいかもしれませんね。なるべく全長の短いポンプを選ばれると良いでしょう。 また、最後の一押しのときに硬いからといって、ポンプの脚を抑えずに、ジャンプした勢いで押し込むのはとても危険です。万が一バランスを崩すと、その場で転倒してしまうかもしれません。自転車に倒れこんだりすると、更に危険。 硬いからといって、ジャンピングボムを決めるのは、やめましょうね。

ポンプのハンドルの中央付近を持つと、端を持つよりも力が入ります。

空気の入れ方その7 空気圧管理

空気圧の管理はとても重要です。詳しくは、ロードバイクの常識 自転車の賞味期限は3日限り。をご覧ください。 スポーツバイクに乗るのであれば、空気圧計が付いた空気入れは必須です。 air13 わかりにくい空気圧の単位はこちら。 ほぼ「bar=気圧」と覚えておいて問題ないでしょう。「7bar=約100psi」というのも、覚えやすい目安ですね。
bar 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
psi 15 29 44 58 73 87 102 116 131 145
気圧 0.99 1.97 2.96 3.95 4.94 5.92 6.91 7.90 8.88 9.87

追記 パンク防止剤にご注意

パンク防止用のシーラントを入れている場合、空気を補充するときにバルブが上にあるというのは絶対条件になります。バルブが下にある状態で空気を抜くと、シーラント材が空気と一緒に噴出しします

ドえらいことになりますので、ご注意ください。

パンク防止剤(シーラント)というのは、あらかじめチューブに入れておくことで、パンクしたときに空気が抜ける勢いでシーラントがパンク穴をふさいでくれるという代物です。

ガラスなどで大きくカットパンクしたりすると穴は防ぎきれませんが、小さなパンクなら、パンクしたことにすら築かないうちに修理してくれていることもあります。多少の重量が増えることを除けば、とても便利なアイテムですよ。
 

オススメ空気入れ

価格は2016年5月24日時点のものです。