様々なライトが発売されていますが、どうしてもライトのデザインや明るさばかりが注目されます。実際に使ってみるとそれと同じくらい重要なのが、「ブラケット」です。明るくなればライトは大きく重たくなりますが、ブラケットが貧相だと、走行中の振動や、ちょっと触った程度でライトの角度が変わってしまいます。特に下り坂でスピードが出ているときとか、ちょっとした段差で衝撃を受けたときなど、ライトがグルんと下を向いてしまうのは、非常にイラっとします。
様々な太さのハンドルバーに対応しようとして、もともと大きな造りにしておいて、大量のゴムのスペーサーを付属させているものもあります。こういったブラケットを取り付ける場合、どの程度のスペーサーにすれば適切なのかが非常にわかりにくく、仕上がりも綺麗ではありません。
最近はブラケットの固定ボルトがプラスドライバーというものはほとんど目にしなくなりましたが、手で締められるつまみであったり、小さなクイックレバーになっているものもあります。しかし大抵どれもシフトワイヤーやブレーキワイヤーと干渉していちいち作業しずらいものも少なくありません。
ライトは明るくていいのに、ブラケットがなぁ…..
正直そう思うことも実は少なくありません。では理想的なブラケットってどれ?
ズバリ、キャットアイでしょう。
最新ブラケットはH-34Nです。
しかし1点だけ不満があります。これは取り付ける人の問題かもしれません。
H-34Nは、様々な太さと形状のハンドルバーに取り付けできるように、ベルト式で長さが調整できるだけではなく、断面が新円ではないハンドルにも取り付けられるようになっています。当然大きめにできていますので、ベルトは長めにできています。余った部分は切り落とせばよいのですが、実際切らずにそのままにしている方が多い。こんな感じ。
なぜこの余りを処理しないかが理解できません。変速ワイヤーやブレーキワイヤーが長すぎるとか、バーテープが規則的に重なって巻かれていないとか、タイヤのロゴが揃っていないとか、ズボンのすそが長すぎるとか、ジャケットの丈が長すぎるとかと同じように、気になるのです。
余った部分は切ればいいんですよ。でも取り付けた状態でニッパーで切っただけでは、ダメです。
ニッパーは根元ぎりぎりまでは切れませんので、このようにほんの少し切れ端が残ります。切れ端はエッジがたっているので、逆に危ない。模型用のニッパーを使えば、端のぎりぎりまでカットできますが、持っていない方のほうが多いでしょう。エッジをやすりで削ろうとかいう問題ではありません。
ハンドルを太いものに変えたときに付けられなかった嫌だなって思われるかもしれませんが、そのためにこの先ず~っとサイズの合わないものを使い続ける方が、私は嫌です。
取り付けた状態ではみ出したベルトを完全に切り取ることはできません。どうすればいい?
簡単です。一度ブラケットを取り外してから、ねじ山2つ分ほどニッパーで切り落としましょう。
そうすればピッタリ。ベルトははみ出しません。こっちのほうが断然綺麗じゃありませんか?
キャットアイのブラケットについて、実は長年における改良の歴史があります。現時点(2016.12)での最新モデルはH-34Nですが、その前にH-34というモデルがありました。違いはゴムの部分が新型のほうが長いのと、ベルトを止めるところのパーツが一体型になったことです。比べると、新型のほうが断然使いやすいですよ。
その前のモデルは、ハンドルバーの太さが31.8mmが普及し始めた頃のモデルでH-31とH-32です。それぞれ太さの違いです。H-34/34Nは外側の溝にはめるライトと、内側の細い溝にはめるライトの両方に対応しております。H32以前は内側の溝はありませんでした。
更に古いH-28になると、固定方法がクイックレバーではなくプラスねじになります。31.8mmのハンドルバーが存在しなかった時代のものです。ライト本体の取り外しボタンは、ライト側のつまみではなく、ブラケット側にあります。
キャットアイという日本のメーカーは、ライトのブラケットだけでもこんなに日々改良を続けているんです。H-34Nの次のモデルは、どんな改良がくわえられるのでしょうね。
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