ほんの数秒で7気圧までパンパンに膨らむ炭酸ボンベ。大きさが12g、16g、25gとありますが、最近は12gがほぼ姿を消してしまい、現在ワールドサイクルで取り扱っているのは、16gと25gの2種類です。おもにロードバイクの方は16g、マウンテンバイクの方には25gをおすすめしております。
ここで問題、
16gとか25gとかって、何の重さ?
答えは、中身の炭酸ガスです。簡単に調べられますよ。新品ボンベの重量から、使い終わって空になったボンベの重量を引き算すればよいのですから。
計量してみました。新品が60g、空が43g。その差17g、ほぼ16g、偽りなしですね。
新品のボンベは16gではなく60gということは、ロード用の軽量チューブと同じくらいの重量です。16gと思ってツールポーチに入れていると軽いように思いますが、実際は60gとまぁまぁの重さです。エアボーン、TNI、トピークを数個計ってみましたが、大体58~60gの間に収まりました。
大きい方の25g(トピーク)は、容器込みの重量が97g(実測値)でした。
あくまでも容器の重量は、商品の重量ではありません。瓶ビールを買うとき、瓶の重量は含まれませんから。当たり前といえそれまでですが、重量を気にする自転車乗りとしては、自分のバイクの重量をパーツごとに合計する場合は、お間違えないように。
同じようなことが、オイルやパーツクリーナーなどのケミカルにもいえます。
2種類のラスペネ、〇〇mlは溶剤(つまりこの場合ラスペネ)ですね。缶の重量は関係ありません。それは先ほどと同じです。
でもスプレー缶の場合、もう一つ注意しないといけないことがあります。ボタンを押すと勢いよく中身が出てくるのは、溶剤と一緒に高圧ガスが入っているからです。高圧ガスを含めた内容量が、上の例だとラスペネミニだと180ml、ラスペネだと350mlです。
さらに、噴射剤って色々あるんですよね。ラスペネミニの噴射剤はDME(ジメチルエーテル)です。化学は全然詳しくないのですが、塗料や農薬、化粧品用のスプレー用噴射剤として利用されているものです。溶剤(ラスペネ)とDMEの合計が180mlです。では溶剤(ラスペネ)はどんだけ~?かといいますと、100mlになります。これはパッケージにきっちり書かれています。
ではラスペネに入っている高圧ガスは何でしょう? DMEじゃないんですよ。パッケージを見るとCO2と書かれています。つまり炭酸ガス。炭酸ガスにも重さはありますが、何故か内容量には含まれず、350mlはすべて溶剤(ラスペネ)の容量となります。
さらにさらに、ノズルも違います。ラスペネミニのノズルは噴霧型、ラスペネのノズルは直噴型です。噴霧型は霧状におおざっぱに噴射できますし、直噴型のほうがピンポイントで注油することができます。
どちらも缶をさかさまにしても普通に使えます。ノズルに工夫しているので、使用前に振らないでください。つい無意識に持った手首を振ってしまいますが、やりすぎると中のノズルがずれてしまって逆効果ですので、これはお守りください。
つまるところ、ラスペネミニは実際100mlで1296円、ラスペネは350mlで2052円。ラスペネのほうや約2.5倍お得です。
私は自転車が複数台ありますし、メンテナンスも頻繁にしますので、容量がお得なラスペネを選びますね。自転車が1台で、走行距離も年間1000キロとか2000キロ程度であれば、ラスペネミニでも使い切るまでかなりかかりますから、ミニでもよいとは思います。
※ガス関係が本職の方、あまり厳しい突っ込みはご容赦ください。
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