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スタッフコラム

今更聞けないSHIMANO GRXの正しい選び方

今更聞けないSHIMANO GRXのお話し

■今回はGRXのお話し


今回マツモト店長がグラベルロードを組む際に使用したのがシマノの新型GRXコンポーネントでした。
フロントはシングル、リアは12速というグラベルとしては定番な仕様です。
今回使用したのはGRX RX820シリーズ
グレードでいうとULTEGRAとなり、その他にはRX610シリーズの105グレードがあります。
どちらも互換性があり、フロントはシングルまたはダブル、リアは12速となっております。

■リアディレイラーは全部で3種類!?


今回の新型GRXは大きく3つのタイプに分かれて展開をしております。
それぞれ特徴がありライダーの乗り方、目的にあったコンポーネントをチョイスをする事が可能です。簡単にそれぞれの特徴を説明します。

【UNSTOPPABLE】
どんな斜面でも止まらない。フロントシングル、リア最大51Tという仕様。
ギア比は最小0.78、最大4.0を実現しました。
当然ワイドレシオとなるので細かなシフト操作をしない人、
急斜面を登る人に向いていおり、もっともMTBに近い構成となります。

【UNBEATABLE】
無敵を意味する仕様で、フロントはシングル、リアは最大45T。
最小ギア比は0.89、最大4.0。
それなりの速度で走りつつ、ある程度のアップダウンにも対応できる仕様となっております。
今回マツモト店長がチョイスした仕様となります。

【UNDROPPABLE】
集団から脱落しないがコンセプト。フロントがダブルとなりリアは最大36T。
もっともロードに近い構成となり高速域を得意とする仕様となります。
舗装路は高速に走り、不整地にも対応出来るなど順応性の高い仕様ですね。
今年発売されたDi2版GRXはこちらの上位互換という位置づけになります。


この3つのコンセプトの最も大きな違いがリアディレイラーとなります。
装着するスプロケットの最大数に応じて変わるっということですね。
型番で言うと…

・36Tに対応したRD-RX820
・45Tに対応したRD-RX822-GS
・51Tに対応したRD-RX822-SGS

っとなり、一部の型番にGSと入っておりますが、SSは存在しません。
また36Tに対応したRD-RX820は最小11Tとなりロードではお馴染みの歯数とHGスプロケットとなりますが、それ以外のモデルは最小が10Tとなりますので新規格であるマイクロスプライン専用となります。
なのでホイールもマイクロスプラインに対応したものが必要となるのも注意点の1つです。

■マイクロスプラインとはなんぞや


今回の12速対応に伴いトップ側の歯数が変わりました。
なんと10T…とうとう11Tを下回る端数の登場です。
なぜ今まで10Tは存在しなかったのでしょうか。
それは物理的に11T以下に小さくすることができなかったからです。
当然小さくなれば直径も小さくなります。
しかし既存のスプロケットではこれ以上直径を小さくすることができず、自然と11Tが最小となっていました。
そこで今回新たに開発された規格がマイクロスプラインとなります。
直径が小さくなり今回の10Tが実現したというわけです。
また細かな溝を付けることによりチェンから伝わる力を余すことなくホイールに伝えることが可能となりました。
さらにスプロケットがハブに食い込むことを軽減させる効果もあります。

■クランクは簡単?

クランクに関しましてはシングルかダブル、それぞれアルテグラか105グレートの計4種類となり、組み合わせ的にはとても分かりやすいものとなります。
ダブルに関しましては歯数が決まっておりますが、シングルに関しましては選択が可能です。
RX820(アルテグラグレード)は42T or 40T、RX610(105グレード)は40T or 38Tとなります。
この選択は完全に好みで選んで問題ありません。

■まとめ


ちょっと種類が多くて複雑💦っと思われる方も少なくないと思います。
なので簡単な選び方について解説したいと思います。

①フロントをシングルにするかダブルにするか
シングルの最大端数は42T、ダブルの場合は48Tとなります。
平坦での高速巡航も必要という方は当然ダブルを選ぶ方が良いでしょう。
それぞれに合ったリアディレイラーが必要となってしまいますので、
まずはシングルかダブルを先に決めます。

②スプロケットを決める
先にフロントをダブルにした場合は選べるディレイラーはRD-RX820と決まっていますので、この時点で迷う必要はありません。
フロントシングルを選ばれた方はスプロケットを45Tにするか52Tにするかを選択する必要があります。
2つの歯数の違いは以下の通りです。

・45T(10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45T)
・51T(10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51T)

以上のように28Tから上の飛び方が変わります。
どちらを好むかでリアディレイラーも変わってきますので、
ご自身の用途に合わせて選択しましょう。

③リアディレイラーが決まる
スプロケットを45Tを選んだ場合、RD-RX822-GS
スプロケットを51Tを選んだ場合、RD-RX822-SGS
っと、なります。とてもシンプルですね。

これで迷うことなくGRX12速を楽しむことができると思います。
現状、Di2のGRX12速は最大36Tまでとなるので、36T以上を使ってみたい!という方はメカニカル1択となります。
今までロードバイクしか味わったことの無いユーザーにとってこの大きな歯数を楽しめるのもグラベルロードの魅力の1つではないでしょうか。

そんなメカニカルGRX12速ですが、現在ワールドサイクルではセールを行っております。
これを機に是非ご購入検討して頂ければ幸いと存じます。

【GRX12速 メカニカル グループセット】
ワールドサイクル本店で見る

【GRX12速対応 ホイール】
ワールドサイクル本店で見る


現在ワールドサイクル公式にてマツモト店長がグラベルロードを組む動画を公開中です。
合わせてご覧下さい!

 

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