輪行のときにスプロケット(後のギア)でフレームを傷つけないようにするためのカバーについて、検証したいと思います。
名前からも分かるように、「ロード用」 と 「MTB用」 の2種類が発売されております。その違いは?というと、メーカー的にはロード用がローギア27tまで、MTB用がそれ以上に対応となります。
製品の大きさとしては、直径で30mmの違い、重量はどちらも10g。家庭用の計りでは差が出ませんでした。
でもちょっとまってください。これが発売されたのはもう10年以上も前の話。2014年現在で完成車として発売されているロードバイクの場合、はじめからローギア28tというのも珍しくありません。
スプロケットのローギアの歯数によってカバーのサイズに種類があるというのは最もだと思いますが、今やロードバイクだからローギアが必ず小さいと断言できるものではありません。
つまり、ロードバイクだからといってロード用を選ぶと、失敗するかもしれないということです。
実際に取り付けてみましょう。まずはローギア25tのスプロケット。クイックレバーは外した状態です。
ロード用スプロケットカバーをはめてみました。ピッタリですね。
裏側を見てみましょう。しっかりとローギア全てが覆われています。
クイックレバーをつけたままだとどうでしょうか?
中央がかなり膨らんでいますが、なんとか入っています。画像はありませんが、裏側から見ても、ぎりぎりローギアまでカバーできています。
同じギアにMTB用をかぶせてみるとどうでしょう?
当然入りますが、まぁブカブカです。充分すぎる余裕があるとも言えます。
裏側ももちろん余裕です。
次にご用意したのは、ローギア28tのスプロケット。最近のロードバイク完成車の場合、初めからこのくらい大きなギアが付いていることも珍しくありません。
ロード用カバーをはめてみました。クイックレバーは外しています。
しっかりと入りましたが、はめるのはすこしキツメです。
裏側から見てみても、ローギアまでしっかり覆われています。なんだ、ロード用でも28tまで入るんですね。
クイックレバーを付けたまま取り付けるとどうでしょう?
うわっ、これはかなりきついです。
裏側からみても、少し無理があります。この組み合わせはやめた方が良いでしょう。
クイックレバーを外して、MTB用スプロケットカバーをかぶせてみました。当然ながら余裕です。
裏側からみても余裕ですね。
この検証結果から分かるのは、クイックレバーをつけるか外すかで、かなり違いがありました。
クイックレバーを外す前提であれば、ロード用でも28tまでは使用できますが、すこしきつい。きついということは付け外しに手間がかかるということです。
その点MTB用は充分すぎる余裕があってはめやすいですね。大きいからといって簡単に外れてしまうこともなさそうです。
作業性を考えるのであれば、25t以下ならロード用、26t以上ならMTB用にするのがオススメという結果になりました。
ワールドサイクルの輪行講座では、最もコンパクトに収納できる縦型輪行袋を推奨しております。その場合自立させるためのエンド金具が必須ですが、クイックレバーは輪行する自転車から取り外して使うことを推奨しております。
- 第1の理由は、そのほうが荷物が少なくてすみますからです。
- 第2の理由は、後輪のクイックレバーをはずしておいたほうが、出っ張りが少なくなるため、担いだ時に体に当たって痛くならないからです。
下の画像の、丁度赤い丸の部分です。これ、地味にわき腹に食い込むんです・・・・・
エンド金具の取り付け方法はこちら
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