最も信頼性が高いスピードメーターといえば、断じてコレ、日本のブランド「キャットアイ」。私が高校生の時に借り物のロードマンで愛知県から大阪まで往復したときにも、キャットアイのスピードメーターは付いていました。当時既にソーラーパネルが付いており、まさに夢のようなアイテムでした。
大学生の頃にはキャットアイからワイヤレススピードメーターが発売されました。配線の手間はなくなりましたが、本体とセンサーがあまりにも大きかった為、まだまだ有線タイプが主流でした。
それから何度かモデルチェンジを繰り返し、そのたびに本体もセンサーも小型化されていきました。
現在最新モデルのひとつ前がこれ、SPD-01(アナログスピードセンサー)。モデルによっては現役です。ワイヤレスタイプで配線が不要ということは、うっかりコードを引っ掛けて断線してしまうということは無いのですが、センサー自体が大きいため、つい引っ掛けて取り付け角度が変わってしまったり、落っこちてしまうことがあります。
落っこちるとこの状態。フロントフォークってだんだん細くなるのが一般的ですから、そりゃこうなりますよね。しかもこのSPD-01は、それ以前モデルと比べて特に固定力が弱いんですよね。
どんな時にこうなりやすいかといいますと、輪行のときです。車輪を外して車に積む時にもなりがちです。前輪が無いとセンサーそのものが突起物となり、当たりやすくなるからです。
パーフェクト輪行講座でも必ずお伝えしておりますが、輪行で駅について自転車を組み立てたら、必すスピードメーターが正常に動作するかどうか確認してください。走り始めてすぐにセンサーが車輪に当たったり、データが記録されなかったりすると、悲劇です。
そこへ救世主のようにが現れたこのがこれ。薄型スピードセンサー(SPD-02)を搭載したスピードメーター「ストラーダスリム」です。
本体の厚みが35%ダウン、なのに液晶の大きさは23%アップ、センサーの厚みは47%ダウンと、大幅な小型化を実現しました。
小型化された薄型スピードセンサー(SPD-02)
SPD-01とSPD-02(薄型)を比べてみましょう。たしかに薄くはなりましたが、体積はそれほど変わらないように思えます。
使用する電池も同じCR2032。薄くすることで、フロントフォークの横に取り付けるのではなく、内側に取り付けてしまおうという発想の転換がもたらした、まさにイノベーションなワイヤレススピードセンサーです。
取り付けはタイラップではなく、専用のゴムバンドを使用します。長短2種類が付属しており、これは長い方です。
取り付けはこんな感じ。
取り付けた状態がこちら。何と言うことでしょう。スピードセンサーが完全にフロントフォークに隠れています。
これなら輪行しても、ずれませんね。
内側をのぞいてみると、こんな感じ。丁度ピッタリ収まっています。説明書ではスポークにつけたマグネットとセンサーとの距離は5mm以内となっていますが、実際のところそれ以上離れていてもきちんと反応しますが。
キャットアイとしてはゴムバンドだけでは万が一落ちてしまうかもしれないので、保険としてタイラップをつけるように説明書で指示しております。取り付けてみましたが、外見は大して変わりません。SPD-01と比べるとなんと存在感の無さ。でもそれでいい~んです。
私的には、ストラーダスリムよりも、常に時計が表示されている「CC-MC200W マイクロワイヤレス」がお気に入りです。
最後に(ここが一番強調したいところです)、あまり知られておりませんが、キャットアイのワイヤレススピードセンサーは、アナログ式なら古いものでも全て互換性があるのです。
現在使用中のアナログ式ワイヤレスメーターに、薄型スピードセンサー SPD-02だけ買って付け変えれば、すぐに使えるようになるのです。
勘違いしないように重要なところを繰り返します。互換性があるのはアナログ式のワイヤレススピードメーターです。後輪にセンサーをつけるタイプや、心拍計やケイデンスも同時に計測できるワイヤレスメーターはデジタル式ですので、互換性はありません。
薄型スピードセンサーが使用できる、アナログワイヤレスメーター
- CC-PA100W パドローネ ワイヤレス
- CC-MC200W マイクロワイヤレス
- CC-PD100W キャットアイフィット ワイヤレス
※センサーの形状は似ておりますが、CC-AT200W CC-RD420DW はデジタルワイヤレスメーターなので、薄型スピードセンサーは使用できません。
薄型スピードセンサーはこちら
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