マウンテンバイクに遅れること10数年、ロードバイクでもチューブレスタイヤの普及が進んでいます。走行抵抗が少なくて走りが軽い、乗り心地がいい、パンクしてもバーストしにくいなど、様々なメリットがある一方で、クリンチャーのほうが使いやすいとか、チューブラーのほうが軽いとか、サイクリストの間で議論のネタは尽きません。
当初チューブレスタイヤに否定的だったパナレーサーも昨年ついに参入するなど、タイヤメーカーとしてはもう避けてはいられないほど市場ができつつあります。となると、チューブレスタイヤの最大のデメリットともいえる、装着時にビードを上げることの大変さをどうする克服するか?
それが手動加圧式エアコンプレッサー。
通常エアコンプレッサーといいますと、電気(またはガソリンエンジン)の力でモーターを回して加圧するものです。しかしそれだと一般の方が手軽に購入できるようなものではありませんし、屋外で電源が無ければ使えません。音もうるさい。手動加圧式エアコンプレッサーとは、普通の空気入れでポンピングした空気をそのままタイヤに入れるのではなく、いったんタンクにためて加圧しておいて、一気にタイヤに入れることのできるものです。ワールドサイクルで取り扱っている5種類(2017年2月時点)をご紹介いたします。
トピーク ジョーブローブースター チューブレスタイヤ対応
- 通常のフロアポンプとしても使えるタイプ。加圧モードでポンピングし、レバーで一気に空気を放出します。
- 仏式・米式対応
- 最大空気圧:10.6bar
- 重量:2.9kg
- 定価(税別):18,000円
GIYO GF-94T アルミフロアポンプ 高圧充填用タンク付
- 通常のフロアポンプとしても使えるタイプ。加圧モードでポンピングし、レバーで一気に空気を放出します。スペック的にもこの5種類の中で最も高圧まで対応します。
- 仏式・米式対応
- 最大空気圧:16.6bar
- 重量:-kg
- 定価(税別):11,000円
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AIRSHOT エアショット チューブレス インフレーター
- 手持ちのフロアポンプで加圧するタイプ。当然高圧まで入れられるものが必要となります。アルミ製の燃料ボトルのような形状で、620gと超軽量。
- 仏式対応 充填用バルブは仏式
- 最大空気圧:11bar
- 重量:620kg
- 定価(税別):12,000円
- 取り扱い終了
ゼファール チューブレス タンク
- 手持ちのフロアポンプで加圧するタイプ。当然高圧まで入れられるフロアポンプが必要となります。レバーが脚で操作できるタイプ。たしかにレバー操作を手で行うと、タイヤのビードがしっかり上がっているかなどのチェックができないので、理にかなっていますね。ナイスなアイデアです。
- 仏式対応 充填用バルブは仏式
- 最大空気圧:16bar(推奨空気圧は10bar)
- 重量:1.6kg
- 定価(税別):12,000円
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シマノプロ コンプレッサー タンクのみ チューブレス対応
- 手持ちのフロアポンプで加圧するタイプ。当然高圧まで入れられるフロアポンプが必要となります。当店では取り扱いがありませんが、ジャイアント や スペシャライズド からも似たような形状のものが発売されています。バルブがパナレーサーも採用している超使いやすいタイプです。
- 仏式・米式対応 充填用バルブは米式
- 最大空気圧:12bar
- 重量:2.5kg
- 定価(税別):10,000円
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使用上の注意事項
タンク内に10気圧で充填したからと言って、タイヤに10気圧入るわけではありません。タンクの容量と、タイヤの体積で全く異なります。圧縮空気で一気に空気を入れるのは「ビードを上げる」為です。空気圧の調整は、再び空気圧計付きのポンプで入れるようにしてください。
既に高圧まで入れられるしっかりとしたポンプを持っている場合は、タンクだけのタイプがコスト的にもおすすめです。そうでない方はトピークやGIYOの一体型がおすすめですね。フロアポンプメーカーでもまだこのタイプを発売していないところは多くありますので、今後も新商品が発売されるかもしれませんね。どんな進化を遂げるのか、楽しみなジャンルでもあります。
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