昨年のサイクルモードで発表されたOGKKABUTOの新作ヘルメット「フレアー」自転車屋の立場を利用して、一般販売より一足お先に手に入れました。「実際のところどうなの?」というところを、メーカーへの忖度一切なしでレポートしたいと思います。
このflairの発売によって、OGKKABUTOの目指すハイエンドヘルメット3部作が完成したというのをご存知でしょうか? それがこちらです。
通気性のゼナード、空力のエアロR1、そして軽さのフレアーです。ライダーによって求める性能は違って当然、ヘルメットごとに最大限アピールしたい性能を割り振った商品開発、お見事だと思います。ここでよくあるご質問に先にお答えしておきたいと思います。
Q ヘルメットの安全性は、値段で変わるの?
A いえ、かわりません。通気性や空力や軽さの違いです。ご安心ください。
私がこのヘルメットについて、最も注目した点は、実は軽さではなくこの2点です。
- ヘルメットのひさし部分が上目遣いの視界に入らない。
ハンドルの低いロードバイクを背中を丸めた姿勢(いわゆる猫背)で乗ってしまうと、自然と下を向いてしまい前が見にくくなります。前が見たいので無理にあごを上げて前を見ようとすると、体のバランスが崩れて、首・肩の痛みにつながります。(猫背のアスリートなんていないでしょ!)背中はまっすぐ、首の角度も背中と同じくまっすぐで、あごを上げずにやや上目遣いで乗るのが正解。
当然のことながら、アイウェアーのフィッティングができていないと、全く無意味ですので、ご注意を。自転車用のアイウェアーは、前傾姿勢で上目遣いで調整してくださいね。直立してかけるアイウェアーとは異なりますよ。 - ストラップの耳の下の調整が無い。
初心者の方に多く見られる間違ったヘルメットのかぶり方が、ストラップの耳の下の調整がずれてきちゃって、ヘルメットが頭をホールドしていないこと。これって調整するパーツがずれやすいのも一つの原因なのですが、調整パーツって顔にあたる感触も硬いので、いっそ無くしてしまう潔さが気に入りました。
青いアイウェアーは、NRCというメーカーのものです。どこを見てもゆがみのないクリアなレンズ、ヘルメットと干渉しにくい短めのテンプル、高速でも風を巻き込みにくいレンズ形状、調整幅の広いノーズパッドで上目遣いでアイウェアのフレームが視界に入らない、最高のアイウェアーです。
数年前からロードバイクでも丸っこくて通気孔の少なく、後頭部がつんつんしていないヘルメットが人気ですが、このFlairの後頭部も、丸っこいデザインで、今っぽいですね。
Kabutoのロゴが、表側ではなく、側面にひっそり書かれているのも、かっこよくないですか? 今どきのカーボンフレームって、フロントフォークやチェーンステーの内側のカラーリングが変えてあったり、ロゴがデザインされているものが増えましたが、そんなイメージでしょうか。ちらっと見えるのがso cool。
重量はこんな感じ。flairには後頭部アジャスターと内装パッドがそれぞれ2種類付属していますが、この計測時はどちらも重たい方のアジャスターと内装パッドが付いた状態の、S/Mサイズです。息子のニューエラ(NEW ERA)のキャップが重いなーと思っていましたが、フレアーの半分以上の重さがありました。
最後に、かぶり心地ですね。シューズとヘルメットのつけ心地なんて人それぞれなので、他人の意見なんてほとんど意味ないかもしれませんが、自分的には過去1番といってもいいくらい最高レベルであることは、間違いありません。
ここまででも少しご紹介しましたが、ヘルメットの正しいかぶり方を動画でご紹介します。ヘルメットは頭の真上からかぶってはダメですよ。頭が痛くなる原因です。ヘルメットにおでこから入れるようなイメージで、前からかぶってください。
ストラップを調整するときは、一度ストラップを下に引っ張って、ヘルメットを頭に密着させた状態で調整してください。緩い状態で調整しても、緩いままで、転んだ時に外れてしまって意味なくなります。
テレビのタレントさんが自転車番組に出ることも増えてますが、前髪をヘルメットの下から垂らすのは、最もイケてないかぶり方です。フィット感が変わってしまう、髪の毛でずれやすくなる、前髪で前が見にくくなってよけいにあごが上がるなど、いいことは一つもありません。前髪は、上げてかぶりましょう。
自転車業界の方がテレビのお手伝いをすることもあるかと思いますが、くれぐれも悪い見本を拡散させないように、お願いいたします。
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販売方法がメーカー指導により独特です。ベックオン(リアル店舗)では今月末頃から展示販売が開始されますが、ワールドサイクル(通販)ではご予約位頂きましても、7月以降のお届けとなります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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