猛暑と大雨と台風で、軒並み週末のサイクルイベントが中止に追い込まれた2018年。と思ったら、抜群の秋晴れが続くこの10月。全国各地で開催されているロングライドイベントの楽しそうな写真が、SNSから流れ込んできます。
ロングライドイベントといえば、現地までのアクセスはどうしますか? 大別するとこの3つしかありません。
メリット | デメリット | |
車 | 家から現地までフルアクセス。 運転手以外リラックス。(食う・寝るオッケー) 雨でもへっちゃら。 荷物が多くてもへっちゃら。 時間が自由(車中泊もオッケー) |
運転手に負担が集中。
一人だと割高。 |
自走 | 安い。 | 自走できる距離に限られる。 雨だと嫌だ。荷物に制限。 |
輪行 | 時間通り。 車中が楽だ。(食う・寝る・飲むオッケー。) |
輪行スキルが必要。 電車が混んでいると大変。 雨だと嫌だ。荷物に制限。 |
といったところでしょうか。輪行マイスターとしては当然「輪行」一択なのですが、自走も含めて、荷物に制約が生まれます。自分で運べる量に限られますから。私の場合は、ドイターのトランスアルパインというバックパックを使っています。
容量は30Lで、荷室が上下に別れています。一つに合体することもできますが、おおざっぱに分けて「下にシューズ」、「上にウェアー」を収納しています。ヘルメットはヘルメットホルダーに、雨が降ったらレインカバー。
背面システムはがっちりとしたエアストライプシステムです。うたい文句通り風がすべて抜けるなんてことはあり得ませんが、かなりマシです。
肩に食い込む輪行袋のショルダーベルトは、バックパックのショルダーベルトの上に重ねるようにすれば、走行中は荷物にしかならない肩パッドをわざわざ購入することもありません。
輪行袋は、電車の中ではこんなところにおいてください。原理原則は、なるべくほかの乗客の方の迷惑にならないようにです。
ちゃんと自立する輪行袋でも、電車の揺れには耐えられません。手を放しても良いように、ショルダーベルトや輪行袋の巾着紐を車内の手すりにきつめに括りつけましょう。きつめにしないと、意味がないですよ。緩いってことは、遊びがあるってことなので、電車と一緒の揺れて倒れてしまいます。
新幹線だとどうでしょ。踊り場か最後尾席の後ろがベストポジションです。指定席が取れればここを指定しましょう。自由席なら、なるべく前のほうに並びましょう。東海道線なら本数が多いので、あえて一本遅らすっていうのもテクニックです。
輪行袋には、収納の仕方で3タイプあります。
- 縦型輪行袋:前後輪を外してフレームを立てて収納する。
- 横型輪行袋:前後輪を外して、フレームを逆さまにして収納する。
- 後輪付けたまま輪行袋:前輪のみ外して、後輪はつけたまま収納する輪行袋。ペダルやサドル外さないと、鉄道会社の定める輪行可能サイズに収まりません。
具体的に見てみましょう。とある特急電車の最後尾席の後ろに各種輪行袋を置いてみました。縦型輪行袋はドアにはみ出ず、ほぼ収まっています。横型輪行袋は、ドア1/3ほどふさいでしまっていますね。この状態で何も知らない人がドアを開けて入ってきたら、確実に足を輪行袋にぶつけてしまうでしょう。
ただし、横型輪行袋は立てておくこともできます。後輪側ではなく、ハンドル側を下にして立てる方法です。こうすれば縦型輪行袋と同じ専有面積となりますが、とても不安定なのは否めません。
続いて、後輪付けたまま輪行袋です。ドアの半分以上をふさいでしまっています。間違いなくほかの乗客の方の出入りを邪魔しています。
裏ワザとして、これも横型輪行袋と同じように立てることで、専有面積を狭くすることもできます。しかし横型輪行袋のそれよりもさらに不安定になりますので、常に人が支えていないと危険です。
サイクリングの時の荷物って、引き算です。
あったら便利かもしれないものは、無くても何とかなる。
っていう考えのもとに、バイクと同じく荷物も軽量化して、輪行が苦にならないように、工夫してみてください。
輪行の仕方については、輪行マイスターの輪行講座にご参加いただければ、バッチリです。
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