先日お客様から質問があったため、ステムの角度について解説してみます。
アヘッドステムを選ぶときに必要なサイズは、3つです。
- フォークコラムサイズ
■1インチ(25.4mm)読み方は、「イチインチ」
■1-1/8インチ(28.6mm)読み方は、「イッカハチブンノイチ」 or 「オーバーサイズ」
の2種類からお選びください。フォークコラム(フロントフォークの見えてない部分の円柱部分)の外径です。 - 長さ 端から端ではなく、芯~芯です。アヘッドキャップの中心から、挟んだハンドルの中心までです。
- 角度 ヘッドチューブに対して〇〇度 もしくはヘッドチューブの垂線に対して〇〇度。
基礎知識として覚えてほしいのは、ヘッドチューブの角度です。大体70~73度くらいの間ですが、それ以外のものもあります。わからない場合は、webで検索するか、分度器で測ってください。もしくは、2~3度だったらそれほど変わりませんので、73度ってことにしてしまうかですね。
ヘッドチューブに対して、74度とか、7度などというのが、ステムの角度です。「74度=+-16度」「85度=+-5度」です。今ついているステムの角度を知るには、同じくwebで検索してください。現物を測るのは、計測場所がわかりにくいので、難易度高いです。
今回はヘッドチューブの角度が73度ということで、解説してみます。
その1 0度のステム 上向きに付けても下向きに付けても同じです。
その2 70度(20度)のステム
上向きに付ければ37度、下向きに付ければマイナス3度(水平よりやや下向き)になります。
その3 80度(10度)のステム
上向きに付ければ27度、下向きに付ければ7度(水平よりやや下向き)になります。
トップチューブが水平なフレーム(ホリゾンタル)であれば、ステムも水平なのが見た目のバランスが良くなります。水平にするには、+-15~17度くらいのステムをお選びください。2~3度の違いは、ほんの誤差程度です。
スローピングしているフレームの場合、トップチューブの角度とステムの角度がそろっていると、見た目のバランスが良くなります。+-7~10度くらいのステムになると思います。
ハンドルの高さは、ステムの長さと角度と、コラムスペーサーの量によって決まります。正確に計算しようとすると、三角関数の知識が必要になります。サドルの高さと同じですが、シートポストを5mmずらせば、サドルが5mm上下するだけではありませんし、ステムを10mm伸ばせば、ハンドルが10mm遠くなるだけでもありません。人間には少々のことは補正する高度な能力がありますので、誤差の範囲をあまり神経質になるのも、しんどいとは思います。
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