店長松本によると、週に一度くらいはこんなお問い合わせをいただくようです。
「ライトが点かない!」
そんな時、松本はこうご返信いたします。
「スイッチを2秒以上押してください。消すときも同じように2秒以上スイッチを押してください。」
なんちゅうメンドクサイことをさせるライトなんだ! って思いますか?
これ、自転車用ライトとしてどのように使われるかを考えに考え、考え抜いた末の結論なのです。
まず、長押ししないと点かない、消えないのは、日本のキャットアイの製品です。他にもわずかに同様のメーカーがあるにはありますが、およそキャットアイです。
何故か?
理由その1
例えば昼間はライトをバッグにしまっていませんか? 何かの拍子でスイッチがポンっと押されたときに点いてしまう可能性は無いでしょうか? バッグの中なのでもしそうなっても気付くことは困難です。
そしていざライトを使おうとしてハンドルに取り付けたときどうなるか。電池切れ・・・・・
これではライトとしての無いも同然。また夜間ライトの不灯火となるため、5万円以下の罰金刑。
理由その2
自転車用のライトには、点灯、点滅など、さまざまなバリエーションがあります。
これを例えば走りながら切り替えるとどうなるでしょうか?
「(スイッチON)点灯→(スイッチON)点滅→(スイッチON)消灯→(スイッチON)点灯→(スイッチON)点滅→(スイッチON)消灯→(スイッチON)点灯→(スイッチON)点滅→(スイッチON)消灯・・・・」
つまり走行中に消灯している状態が生まれることになってしまいます。
これって危険じゃねぇ?
そこであえて、一番最初にライトを付けるとき、消すときはスイッチを長押しさせることで、走行中のワンクリックでのモード切替操作中に消灯状態が生まれないようにしたのです。
スイッチを長押ししようと思ったら、走行中には出来ないというか、かなり危険です。だから自然と走り出す前、停止後に操作することになるのです。
な~るほど。確かに理にかなっているし、安全でもありますよね。そう考えると、ワンクリックで点灯・点滅・消灯が切り替えられるライトってどうなの?って思ってしまいます。
車でもブレーキを踏んでいないとシフトレバーはPから動きません。マニュアル車ならクラッチを踏まないとエンジンがかかりません。その動作を単体で考えれば、メンドクサイと思ってしまうかも知れません。でも、それって不意にアクセルも踏んでいて車が発進してしまわないようにという安全対策です。
自転車用ライトの長押しも同じです。普通の懐中電灯ではそのような安全対策は必要ありませんが、こと自転車用として考えた場合、長押しって、重要なことと思います。
ちなみに、大昔のキャットアイのライトは、ワンクリックで点灯、消灯できます。少し昔のものだと、消すときだけ長押しです。最近発売されたものは、すべて長押しで点灯・消灯となります。
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