10/12-13に行われた、ワールドサイクル勝手にしまなみとびしま海道サイクリングバスツアーで、私が走った自転車、「凪スピード」が遂にワールドサイクルに登場しました。
「凪スピード」は、2010年に尾道の塗装ブースを製造していた「アンデックス株式会社」という会社が、創立40周年を記念して何か新規事業を立ち上げようと考えたとき、一人の社員が「自転車作りたい・・・・」と言い出したことにはじまります。実にロックでジャパンな新興自転車ブランドです。
開発コンセプトはズバリ、
「70kmあまりの距離を持ち、各橋梁までの程良いアップダウンや他に類を見ない絶景ポイントでサイクリストを魅了し続けるサイクリングロード”しまなみ海道”。そのサイクリングロードに適応した走破性と、狭い路地の多い観光地「尾道」の街中を走りやすい取り回しの良さ。それを両立させることで、乗った人に”自転車ってこんなに楽しいんだ。” と思ってもらうこと。」
「凪スピード」という名称について、開発者のアンデックス株式会社の高橋さんに尋ねてみました。
「瀬戸内海独特じゃないですか、夏の夜に風が止まる夕凪(ゆうなぎ)って。その時の水面ってすごく穏やかなんですよ。その穏やかな水面のようにスムーズに走るイメージですかね。その思いをプロジェクト名に込めました。」
とのこと、地元愛にあふれたネーミングですよね。
いくつか種類がありますが、私が今回乗ったのが、スタンダードモデルとも言うべき、「NS451R」というモデル。
カラーの名前が、「しまなみブルー」 と 「はっさくイエロー」。しまなみ海道としまなみの名産品を持ってくるあたり、地域密着という感じがして好印象。
ハンドル形状もドロップハンドルと、フラットハンドルバージョンがあります。フラットハンドルバージョンは、品番が「NS451F」となります。
更に、ドロップハンドルバージョンは、ハンドル幅が380mmと400mmから選択可能。バーテープの色がしまなみブルーが2色から、はっさくイエローが3色から選択可能なんです。これは、生産国である台湾からはばらばらで入荷して、実際に販売するショップが組み立てるからこういう小回りの利くスペックが実現したのです。
リアの変速は9段。シフトレバーはシマノのSORAというグレードですが、親指シフトではなく上位グレードと同じ操作方法のものを採用。センタースタンドが標準装備されているので、サイクリング中にちょいと立ち寄りたいスポットがあれば、さっと自立させられる便利さがあります。
しまなみ海道には、はっさく大福や、ジェラートや、アナゴ丼や、お好み焼きや、塩アイスや、もう言い尽くせないほど沢山のおいしいものが沢山ありますからね。
ペダルは付属しませんので、フラットペダルでも、ビンディングペダルでも、お好みのスタイルをお選びください。
商品名の “451” って、何なのかご説明しましょう。凪スピードは20インチのタイヤなのですが、実は20インチのタイヤでも、直径の違いで大きさが2種類あるんです。それぞれ全く互換性なし。ママチャリの26インチと、マウンテンバイクの26インチの直径が違うのと一緒ですよね。インチでいうのではなく、ETRTO(エトロト)という規格で表現すればそういう間違いは起こりません。
「20x1.25」 とか 「20x1.5」 のように、20の次の数字が少数になっているのが、ETRTO406 という規格。タイヤのビード(タイヤの直径ではありません。タイヤの内側のリムにはまる硬い部分)が406mm。
「20x1-1/8」 とか 「20x1-3/8」 のように、20の次の数字が分数になっているのが、ETRTO451 という規格。タイヤのビードの直径が451mm。
このETRTOという規格を知らず、ただ単に「20インチ用のチューブ」 と注文すると間違いが起こります。
20インチでもETRTO406 とか、20インチのETRTO451 といわないといけないので、ご注意ください。一番ややこしいのは、ETRTO406でも451でも、20×1 というサイズのタイヤがあること。ご注意くださいね。実はこのNS451も、「20×1」 というやや細めのタイヤをはいているんです。
ETRTOについて、特に小径車のオーナーとなる場合は、把握しておいてくださいね。
さて、リア9段じゃあ、ちょっと物足りないよなぁ・・・・ という方には、上位グレードとしてリア10段モデルもご用意しておりまs。
黒凪という名称で、オールブラックで精悍な印象。スタンドを無くし、コンポーネンツはシマノ105のブラックバージョンであわせました。
しかもカーボンフォーク搭載。いかにも走りそうなスタイルです。
さらにもう一つ。女性達から、「ハンドルが遠いよぉ~」 という意見を具体化したのが、このミケ凪。フレームはNS451や黒凪と塗装違い名だけですが、
・ハンドル幅を380mmと細くし、
・クランク長を165mmと通常より5mm短くし、
・フロントギアの歯数を、52/39tから、50/34tと小さくしました。
コレにより、体が小さく、脚力の弱い女性にも乗りやすい自転車となりました。適応身長は145cmからと、女子向けです。
もっとも、難しいパーツのことばっかり変えてもそれは男目線での話。カラーリングを三毛猫よろしく、3色に塗り分けました。バーテープは左右で色を変えるほどの懲り様。
なんてったて、この自転車をプロデュースしたのは、女性のための自転車ポータルサイト、キレイ女子自転車部「チャリーナ」の、棚橋麻衣(たなはしまい)さんなのですから。
そんな大注目の、凪スピード。ワールドサイクルで取扱いスタートです。
グレッグレモンが凪スピードを自腹で購入!
本日(2013/10/23)衝撃的なニュースが飛び込んできました。あの、ツールドフランスを3度制した、アメリカの英雄グレッグ・レモン氏が、東京の凪スピード特約店で、凪スピード(NS451R)を自腹で購入したようです。
詳しくは、コチラ
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