前回、スポーツ栄養学の本を紹介させていただきましたが、今回はスポーツトレーニング系の本のご紹介です。
この本は「疲労物質、老廃物」と言われていた乳酸を「実は使えるものなんだよ」と私に教えてくれた一冊です。
- 第1章 エネルギーを生み出すしくみ
- 第2章 運動時の糖と脂肪の利用
- 第3章 すべての運動は有酸素運動である
- 第4章 運動時の疲労はどういうことか
- 第5章 LTからみる持久的運動とトレーニング
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と、サイクリストの方々(かなりマニアックな方限定!?)も魅かれるであろう内容が、第10章まで続きます。
さらに、減量のために炭水化物(糖質)を制限しようとする方々に申し上げたいことが、この本にも書かれているのです。
「グリコーゲンとして糖を体内に貯蔵するとき、水が必要になります。全身に蓄えられた糖には、数kgの水を伴っています。糖質摂取を極端に減らすと、貯蔵糖量が減り、糖と一緒だった水が不要になります。ということで、何も食べないような極端なことをすると、貯蔵糖と水が体から失われていくので、すぐに体重が落ちます。しかし、これは脂肪の減量とはなんら関係がありません。体重というのは水分によっても大きく変わります。数日で脂肪が数kg減るといったことは、あり得ないことです。」
・・・ね。
炭水化物(糖質)制限で体重がすごく減るかもしれませんが、それは脂肪が減ったのではなく、体内に蓄えられているグリコーゲンと水分が減っただけのことなんです。
こんな状態では、明らかにパフォーマンスは落ちますよね。
そんなこんなで、科学的な感じが強い本ですが、読み物的で、意外とスラスラ読めちゃいます。
これも、親しみのあるイラストの効果なのでしょうか(笑)。
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