今年の春先に注文しておりました、オルトリーブのバイクパッキングシリーズ3点、入荷しました。
まずおさらいとして「バイクパッキングとは何ぞや?」
これまで自転車で荷物をもってツーリングするには、
- バックパックを背中に背負う
- バイクにキャリアをつけてそれにサイドバッグやフロントバッグを載せる
という2種類しかありませんでした。しかしながらバックパックは背中が蒸れるし肩が痛い、キャリアをつけるとバイクが重たくなってしまうし、ロードバイクにはキャリアをつけるようにできていないなど問題がありました。一
一方アウトドアウェアーやキャンプ道具は、薄くて軽くて強度があって防水性の高い新しい素材の登場によって、これまでよりもずっと軽く作れるようになってきました。そうなると、バイクにキャリアなんてつけなくても、直接バイクにバッグを取り付けたほうがシンプルなんじゃない? と思い立った野郎どもが、「バイクパッキング」という方法にたどりつきました。
北米や英国で、小規模なガレージメーカーがクラウドファウンディングなどで資金を集めたりして、高い品質のバッグを作り出しました。弊社でも人気の、レベレイトデザインや、アピデュラなどなどですね。
そこに市場があるんだ!と気づいた老舗バッグメーカーや、台湾メーカーも次々と参戦。ブラックバーンやティンバック2、ジャイアントやトピーク、ヒロエナジーやプレミアなどです。
今回入荷したのは、ドイツのブランドで世界一周チャリダー御用達ブランド「オルトリーブ」 バックパックやパニアバッグと同じ防水素材を3D溶着で仕上げました。
オルトリーブ シートパック F9901 スレート
これまでの大型サドルバッグと違うのは、シートポストよりの厚み(高さ)がとても小さいところです。バッグを大きくしようとするとサドル下からタイヤ上面までのスペースが必要となるため、他メーカーではサイズを複数用意していたりします。でもオルトリーブは1サイズ。それは前側をコンパクトに、後ろ側にボリュームを持たせています。
大型サドルバッグの問題となるのが、「揺れ」です。おとなしく平地を走っているときは気になりませんが、登りでハンドルを振ってダンシングでもしようものなら、バッグは右に左に盛大に揺れます。そこでこの2本の頑丈なベルクロでシートポストにがっちり固定します。
前側はシートポストを包み込むような形状です。写真だと真っ黒でわからないのですが、バッグ側には滑り止めのクッション材が貼られています。
サドルレールにひっかけるストラップは、最も過重のかかる部分です。縫製だけではなく金具で固定してあります。
何もいれずに広げると、三角形。底辺は開口部でここがほかのブランドよりもかなり広いんです。
裏側を見ると、大型リフレクターと、スリットが。このスリットにはテールライトを差し込むのに使用します。いずれもやたら多いのは、荷物が少なくて開口部をたっぷり丸めても隠れてしまわないようにです。
全体をよく見ると、ボディ部分の縫い目はこの底部分に1本だけです。円錐のような形をしています。
これが空気弁です。「防水=気密性が高い」ので、普通に開口部を閉じると空気も一緒に入って膨らんでしまいます。ちょうど布団圧縮袋のように、口をぎゅ~っと閉じるとこの弁から空気がもれて、逆流しないようになっています。
上側にはバンジーコードが6か所で固定されています。走行中に脱ぎ着するウィンドブレーカーなどをさっと挟んでおくことができます。
他のメーカーでは、形状を保つために両サイドと底部分に「芯」が入っているのですが、オルトリーブの底には芯がありません。かわりに両サイドにありました。ちょうど黄色いところです。軽量化はもちろん、多少のゆとりが中身の出し入れのしやすさにつながります。
縫い目(3D溶着)は底の部分だけです。水が浸入するとしたら溶着部分ですから、その部分を極力少なくすることで、リスク回避につながります。
どうです? 老舗が後発としてリリースしただけあって、非常によく考えられていますね。価格帯はなかなかに高いのですが、それだけの価値は十分あるでしょう。
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オルトリーブ シートパック F9901 スレート
オルトリーブ ハンドルバーパック F9921 スレート
筒のように両側で閉じるタイプのフロントバッグです。ドロップハンドルには両端がつかえるので、主にマウンテンバイク用です。
キャンディの包み紙のようですね。左右どちらから開けても閉じても自由です。
ハンドルに固定するベルトがごっつい。ウレタンの座布団が4枚と、ベルクロ、さらにワンタッチバックルと頑丈な作りです。
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オルトリーブ ハンドルバーパック F9921 スレート
オルトリーブ アクセサリーパック F9951 スレート
最後にご紹介するのは、これ。単独でもフロントバッグになりますし、「ハンドルバーパック F9921 スレート」の上にサブバッグとして取り付けることもできます。
オレンジ色のベルトが2本付属します。1本はフロントバッグとしてハンドルに取り付けたとき、ステムやヘッドチューブに固定するためのもの。もう1本長い方は、ウエストバッグのベルトのようにして使うものです。財布やカメラなど貴重品を入れておけば、バイクを置いてお店に入ったりするときさっと取り出すことができて、便利です。
裏側もやたらとしっかりとした造りです。
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オルトリーブ アクセサリーパック F9951 スレート
オルトリーブのバイクパッキングシリーズをご紹介しました。
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