全国では最近あちらこちらに出現しておりますが、車道の左側に青いレーンをペイントして、キープレフトという交通ルールを守ろうという自転車レーンが、遂に大阪市内にも誕生しました。
場所は本町通の御堂筋から堺筋までの500メートル。このたった500メートルが、大きな第一歩となる記念すべき日です。
9/20のオープニングイベントでは、サイクルナビゲーターの絹代さん、NPO自転車活用推進研究会の小林成基理事と、毎日新聞記者の馬場直子氏によるトークショーが行われました。
何故かこういうところになると、ゆるきゃら達が集合するのが最近の流行ですね。
それにしても何故この本町通が大阪市初の自転車レーンに選ばれたのか。それは数年にわたる綿密な計画によるものなのです。
大阪市内で最も自転車の通行が多い場所を調査したところ、この本町通と堺筋であることが解りました。しかし堺筋は北向き一方通行。キープレフトの自転車レーンとしてはイレギュラーになってしまいます。そこでこの本町通り。
片側一車線の本町通りですが、元々中央に幅2メートルのゼブラゾーンがあります。このゼブラゾーンをなくせば、車道の両側に1メートルの自転車レーンが簡単に作れることもわかりました。
さらに調査してみると、歩道が狭く歩行者が多いことがわかりました。荷下ろしのためのトラックや客待ちのタクシーも多く、朝晩の通勤時間帯にもなると、車道を走る自転車の割合が最大7割にも登るということが解ったのです。
まさに、自転車レーンの実験としては最高の場所。
やもすると、お役所仕事と民間から馬鹿にされそうな問題ですが、実は大学の都市計画の専門家や、自転車乗りたちの意見も聞いたうえで、よく考えられているのですよ。
(ここから5枚の画像は、かなりレアな資料ですyo)
路肩駐車といえば、荷捌きのためのトラックと、タクシーですよね。こことの取り組みなくしては、意味がありません。そこで大阪市は、社団法人大阪府トラック協会、更に公益財団法人大阪タクシーセンターとも連携して事を進めております。
パレード走行には地元の参加。幼稚園や保育園に送り迎えをするママたちにとって、幼児3人乗り自転車は、もはや無くてはならないものです。車道は車が怖くて走れない、歩道で人をはねれば何千万円の賠償金を請求されるとなったら、どうすればいいというのでしょうか?
目指すべきは、自転車が安全に走れる車道です。
一般市民や、メッセンジャーなども招待され、短いながらもパレード走行を楽しみました。
白バイを先導に、このレーンを企画、設計した関係者たちが練り歩きます。
本町通りにある相愛高校の吹奏楽部も、今年のヒット曲 「あまちゃん」 のオープニングテーマを演奏。
花を添えてくれたのは、青山愛子ダンススクールの方々。
ですが・・・・
イベントの直前にも、こんな大人が。もう知らなかったでは済まされませんよ。せっかく生まれた自転車レーンを逆送するなんて、絶対に許せません。
悪い大人の代表にならないように、したいものです。
今に、車道の右側走行するなんて、なんて人だ! とおかしいことはおかしいと、口をそろえていえるような日本にしていきたいですね。
難産の末やっと誕生した大阪市初の自転車レーン。交差点にまでレーンが引かれた、まさに今世界最高レベルの自転車レーン。それを生かすも殺すも、人次第。
まずは貴方の周りから、一人ひとり伝えてやってください。
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