全国各地でサイクリングイベントが目白押しですね。6月最初の土日は、日本三景天橋立(宮津市)から京都府中丹地域(舞鶴市・綾部市・福知山市)と丹後半島(与謝野町・京丹後市・伊根町)をぐるっと1周する「海の京都 TANTANロングライド」に行ってきました。
前夜祭(6/4 13時~17時)
今年で5回目となるこのロングライドイベント。今年は100キロコースに約1200名、190キロコースに約450名がエントリー。輪行マイスター岩田は第3回から参加しており、今回で3年連続での参加となります。
前日の午後には前夜祭と受付が行なわれました。先日のワールドサイクルベックオンフェスタ2016にもお越しいただいた全日本シクロクロス5連覇中のプロライダー竹之内悠選手(Toyo Frame)もゲストとして参加され、トークショーで盛り上がりました。TOYOフレームはススム・マガル・トマルが意のままに操れる良いバイクですよ。会場には華やかなブースが沢山設置され、京都のおいしいものや、ゆるキャラたちが参加者達をおもてなし。明日は雨模様ということもあり、地元京都自転車競技連盟のブースでは泥除けや予備チューブなどが飛ぶように売れていました。
コース紹介
私のAコース(190キロ)の当日の走行データです。
Bコース(100キロ)はAコース(190キロ)の後半部分を走行します。(あれ、となると100キロコースはTANロングライドになるのか?)
当日(6/5) スタート時刻
190キロコースは午前6時スタート。5時過ぎにスタート地点に到着してみると、なんとかわうそジャージが集結しているではありませんか。早速即席ですが「チームかわうそ」として、記念撮影。このジャージ、着ているだけでなんとな~く一体感が生まれる不思議な代物。 ちょっと勇気を出して話しかけてみれば、すぐに仲良くなれますよ!
※かわうそジャージは、7/15に単行本「かわうその自転車屋さん 第3巻」発売記念として、7/15から8/2まで受注予定です。
30名くらいのグループに分かれ、頼もしい先導ライダーに率いられて、順次スタート。天気予報では午前中は雨・雨・雨。ですが実際降ってはいるのですが、霧くらいの細かい雨なので、レインウェアーを着るほどでもないくらい。山の上には靄がかかって幻想的です。
夜にはしっかりと雨が降ったようで、路面のあちらこちらに水溜りが。ひんやりとした中をタイヤで水切りしながらく走ります。前走者の真後ろだと盛大に水しぶきを浴びてしまいますので、少しずらした1列になって走ります。登りにさしかかると、朝一緒に写真を撮らせていただいたかわうそジャージトリオに遭遇。女性の方も力強く登っていたのですが、最初のトンネル手前の登りで後輪がパンク!「雨の日はパンクが多い」という定説どおり、この日の午前中私が見ただけでも8名以上が道路脇でパンク修理をされていました。
「過酷なグランフォンド」といわれる190キロにエントリーされている方だからでしょうか、皆さんサポートメカニックの方々のお世話にならずとも、ご自分でパンク修理(チューブ交換orシーラント注入)をされて、すぐに復帰されていました。いっぱしのライダーたるもの、パンク修理・チューブ交換スキルは最低条件ですね。
第1エイドステーション 雨対策
最初のエイドステーションに到着。東郷平八郎元帥が舞鶴で初めて作らせたという、「肉じゃが」をいただきました。まだちょっと寒い頃だったので、おなかがほっこり温まります。
ここでこの日の私の雨対策をご紹介。何と言っても泥除けは必須。バイクと自分が汚れないためには、外せません。帰りの輪行にも影響が出ます。泥除けについては先日のブログであれこれご紹介しておりますので、是非あわせてご覧ください。
そのブログでも紹介した、ディズナの前後セミカバータイプ「ディズナ・クラウドリフト」を装着して走りました。
他のライダーは背中や顔面にタイヤが巻き上げた水を被っていましたが、私は全くドラ~イ。こういうところでも疲れ方が変わってきます。また、泥除けは自分の為だけではなく、実は後ろを走るライダーの為でもありますからね。
そしてシューズカバー。レイン用のシューズカバーは正直「蒸れて暑くて、結局汗でびしょ濡れ」になってしまいますので、通気性のあるタイプ「フットマックス ロードバイクシューズカバー」を選択。シューズが濡れないためと言うよりは、泥水でシューズが汚れないためです。明るい色のシューズって、一度泥水で汚れてしまうと、めが詰まってしまって綺麗には落ちないんですよね。ホントはフットマックスより薄手の「ディフィート Slipstream D-Logo シューズカバー 」を使おうと思っていたのですが、前日家で片方しか見つからなかったのです。このエイドのみ、砂地でビンディングシューズのクリートが詰まってしまうということで、「靴洗い場」が設けられています。寒さ対策としては、アームカバーとレッグカバーを夏用ではなく、あえて冬用に。前半はこのチョイスが大正解でした。
第3エイドステーション 山岳コース突入
3箇所目のエイドの手前には、大江山の鬼達が待ち構えている坂道を登らなければいけません。ここが最初の難関です。 大江山(おおえやま)には3つも鬼退治伝説があることから、「日本の鬼の交流博物館」が建てられており、そこが第3チェックポイントにもなっています。ここの水饅頭がつる~んと喉を滑り落ちていって、たまらないおいしさなのです。このチェックポイントの後にも厳しい登りが2箇所待ち受けています。
第4・5エイドステーション 参加者が激変?
4箇所目のエイドを過ぎて、5箇所目のエイドに到着してびっくり。ものすごい参加者が増えています。女性ライダーも10倍くらい(当社比)な感じ。何があったのかと思ったら、4箇所目のエイドから、100キロ/190キロ共通なんですね。100キロコースは190キロの2時間遅れでスタートしており、ちょうど第5チェックポイントくらいから両チーム混合になってくるのです。ここは芝生に寝転ぶのが気持ちいいんです。顔を上に向けると青空。エイドステーションでいただいたバラ寿司では食べ足りぬ参加者達は、道の駅でソフトクリームを食べておりました。ここからは、ユネスコ世界ジオパークに認定された、「山陰海岸ジオパーク」の雄大な景色を眺めながら、とめどないアップダウンを繰り返します。絶景ごとに参加者は立ち止まり、思い思い記念撮影大会。実はこのコースの一部、今年の2月に路肩が決壊し全面通行止めとなっており、復旧の見込みはたっていないのです。ですがその決壊部分の先は、この大会のクライマックスと言ってもいいような場所。大会関係者の努力の甲斐あって、決壊している部分(約50メートルほど)を歩いて通行することで、特別に走行を許可してもらっていたのです。これは凄い!
そうでなければ、この絶景は見られませんでした。というか逆に車が走っていないので、大会専用コースとなっており、それはそれで逆にラッキーだったかも。この頃になると暑いくらいになってきて、冬用アームカバーからは塩が噴出していました。
最後のエイドステーション 伊根町の美しさ
海岸線のコースから外れると、舟屋で有名な伊根町に入ります。参加者達はカーブを曲がるたびに絶景につぐ絶景で、記念撮影ばかりでちっとも先に進まなかったのではないでしょうか。最終チェックポイントを過ぎれば、残り約25キロはほぼ平坦なコース。あと少しと思うと、何故か力がわいてきます。
午後2時50分に、スタート地点に帰ってきました。するとヤングなかわうそジャージを発見。すかさず声をかけると、高校3年生の男の子で、お父さんと参加されたそうです。私が見かけたかわうそジャージの中では、最年少ですね。MCの星野さんに許可をいただき、スタート横の台の上でゴール写真ゲット。今年もスタッフの方々のおかげで、気持ちよく走りきることが出来ました。もちろん来年も絶対に参加したいと思います!30分ほどゴール地点で休憩したら、あとは輪行して帰るのみ。近畿で行なわれているロングライドイベントは他にも沢山ありますが、私がこの大会が最も素晴らしいと思うのがこの駅(天橋立)の近さ。そして駅に隣接された温泉。先に駅で輪行してから風呂に入れば、こんなにさっぱりと帰られる場所は他にありません。
帰りはひとっ風呂あびて、輪行
雨装備として用意した泥除けがあっても、輪行は余裕です。100円均一ショップで購入した、電源コードなどをまとめるマジックテープ(8個入り)を2本用意して、泥除けをタイヤに留めておきます。隣を見ると、同じ「R250輪行袋」で輪行されるご夫婦を発見。旦那さんが奥さんの分まで輪行している間に、奥さんはビールの買出し。ナイスな連携です。 TANTANロングライド参加者は、ゼッケンを見せるとお風呂が100円引き(700円→600円)。さっぱりしたらお土産とビールを購入して、発車時刻を待ちます。
天橋立駅は、輪行するのに丁度よい壁や柵、日陰があって、まさに輪行の為の理想の駅と言えます。輪行袋はやっぱり前後輪をはずして縦型に収納するタイプがどう考えてもベストですよね。後輪をつけたままの輪行袋では、この下の写真のように通路にはみ出して、出入り口を半分ふさいでしまっています。知らない人が通れば、確実にぶつかってしまうでしょう。
これから輪行袋を購入しようと思われいるかたは、是非「前後輪を外すタイプ」をお選びくださいね。
輪行袋の選び方。輪行袋の種類とオススメ輪行袋をご紹介しております。
手前味噌ながら、オススメナンバーワンはワールドサイクルオリジナル、R250輪行袋。ギンガムチェックがかわいいでしょ。
最近では輪行講座を行なっているショップが増えましたが、元祖は輪行マイスター岩田による輪行講座。2時間笑いあり、冷や汗アリ、輪行の歴史やルールとマナー、すぐに役立つ実戦テクニックから丸秘テクニックまで、誰よりもわかりやすくお伝えいたします。
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