レッグカバーやアームカバー、レーサーパンツのすそって、体にフィットしてずれないように、ゴムの滑りとめがついています。普通のゴムだと肌がかぶれやすいというので、ゴムはゴムでもシリコンゴムが使われたりもしますが、それでもお肌に敏感な方には、カイカイ~ってなってしまいます。
プロライダーでも、支給されるレーサーパンツの裾を切ってしまっている人がいるくらいですから。
上の画像は、昨年の春夏モデルまでパールイズミが採用していたレッグカバーの滑りとめ、これでも人によっては結構痒いんです。
じゃあゴムをつけなければいいのかというと、別のブランドからはこういうタイプも発売されています。
確かに表面にゴムはありません。でも折り返してあって、その中に緩いゴムが入っています。つまり端だけきつくすることで、滑りとめ効果を期待しています。
ゴムはなくとも、締め付けがきつくて痒くなるんですよね。腕や脚が細い人だと、やっぱりずり下がってしまいます。
そこで昨年、パールイズミの秋冬モデルから登場したアーム・レッグカバーには、「ラッセルテープ」というものが使われています。元々は、最高級モデルのレーサーパンツの裾、・半袖ジャージの袖に採用された素材です。ラッセルテープとは、ポリエステルの繊維をナノレベルまでに割いたもので、要するに毛羽立ちなんです。肌に優しくアレルギー反応などもほとんど起こさないという、凄い素材なんです。
ようやく今年の夏用レッグカバー、アームカバーにも採用されました。
とにかく薄くてふわっとしています。唯一縫い目がありますが、レッグカバーの場合肌のより柔らかい内側ではなく、外側になるように加工されています。
直接素肌に触れるものですから、メーカーもいろいろ新しい素材や縫製方法を工夫するのですが、どうしても避けられない障害物があります。
これ、品質表示タグです。何故付いているのかというと、『家庭用品品質表示法』、『製造物責任法(PL法)』、『不当景品類および不当表示防止法』により、明記が義務付けらているからです。
表示しなければいけない内容は、
- 組成表示:ポリエステル65%、綿35%など(混率の多い順)
- 製造業者(販売業者・輸入業者)の社名(氏名)と連絡先(電話番号もしくは住所)
携帯電話番号は認められていません。 - 原産国表示(日本製・中国製など)
さらに大抵のブランドは、日本だけではなく海外でも販売しますから、最低でも日本語と英語の表記が必要です。となると、同じ内容の札が2枚、3枚と増えていくのです。
肌にピッタリと切るものですから、こんなタグはあきらかに着心地を悪くします。
一度着てみて少しでも痒かったり、不快だったりする場合、はさみでチョキッと切ってしまいましょう。
切れました。
注意してほしいのは、切り口が鋭利なままだと、そこから痒くなる場合があります。なるべくギリギリを切るようにしましょう。角をすこし丸く切っておくのもいいでしょう。
高級紳士服などの場合は、タグの縫製と、製品そのものの縫製とは別々にしているものもあります。その場合、タグの縫製だけほどくとより綺麗にはずすことが出来ます。
洗濯方法については、クリーニングに出さなければならないような場合は、別途保管しておくほうが良いでしょ。サイクルウェアーの場合はほとんどないとは思いますが。
気持ち的に「メーカーのタグ」はちょっと残しておきたくなりますが、着心地が悪くなる場合はすっぱり切ってしまいましょう。
サイズ表記も兼ねていますので、後からサイズが分からなくなって困ることのないように。
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